マーリンズがブルペン補強 1年325万ドルでキンツラー獲得

日本時間1月26日、関係者がMLB公式サイトのジョン・ポール・モロシに伝えたところによると、マーリンズはフリーエージェントのリリーフ右腕、ブランドン・キンツラーと1年325万ドルで契約を結ぶことで合意に達したようだ。ESPNのジェシー・ロジャースは、キンツラーの2021年の契約が年俸400万ドルの球団オプションとなっていることを伝えている。身体検査を経て、正式に契約成立が発表される見込みだ。

2018年途中にナショナルズからカブスへ移籍したキンツラーは、移籍後25試合に登板して防御率7.00と大きく期待を裏切ったものの、昨季は本来の実力を発揮。62試合に登板して57イニングを投げ、3勝3敗、1セーブ、17ホールド、防御率2.68、48奪三振の好成績をマークした。防御率は自己最多の26セーブを記録した2013年の2.69をわずかに上回って自己ベストを更新し、ホールドは自己3番目の数字。前年の移籍後の不調から脱し、カブスにとって貴重な戦力となっていた。

メジャー歴10年の実績を誇り、自己最多の29セーブを挙げた2017年にオールスター・ゲーム選出の経験もあるキンツラーは、若手の多いマーリンズのブルペンに貴重な経験をもたらす存在となり、試合終盤の重要な場面での登板が増えることが予想されている。ライン・スタネック、ドリュー・ステッケンライダーらとともに勝ちパターンの継投を担うことになるが、2017年の29セーブを筆頭に通算49セーブの実績があることを考えると、クローザーの有力候補となりそうだ。

今オフのマーリンズは、キンツラーのほかにもジョナサン・ビヤーやヘスス・アギラーといったレギュラークラスの選手を獲得。チーム自体はナショナル・リーグ東部地区での低迷が確実と見られており、7月末のトレード・デッドラインまでにビヤーやアギラー、キンツラーらが再び放出される可能性は十分にある。トレード市場での価値を高めるためには、前半戦から実力をしっかり発揮することが必要だ。

© MLB Advanced Media, LP.