東京オリ・パラは何を残せるか

©創樹社

今年のトピックは、何といっても「東京オリンピック・パラリンピック」の開催である。半年後に迫った7月24日の開会式に向けて着々と準備が進められている。

今、オリンピック・パラリンピックが持つパワーが東京という大都市を大きく変えつつある。国立競技場という東京を表す一つのアイコンがその姿を変えたのをはじめ、後に住宅として活用される晴海の選手村を筆頭に、大都市のなかでいくつもの大規模開発が進んでいる。さらに道路や鉄道といったインフラ整備も進む。

56年ぶりの開催ということもあり、1964年に開催された東京オリンピックが日本にとってどのような意味を持っていたかなどが頻繁に報道されている。カラーテレビの普及に代表される五輪景気、東海道新幹線や東京モノレール、首都高速道路といった交通インフラの整備などである。

それでは、今回の東京オリンピック・パラリンピックは、どのように評価されていくのだろう。何を生み出し、何を次世代に受け継いで行けるのか――。
例えば、選手村を活用後に分譲・賃貸するHARUMI FRAGは、AI活用のAEMSやバス高速輸送システムなど“一歩先の未来”の側面が目立つ。

その一方で、駐車場を地下に設けて地上には共用スペースや緑などをふんだんに設定する、共用廊下は1・5m程度、スロープの勾配はバリアフリー法の基準よりも緩やかとするなど、誰もが暮らしやすいまちづくりを目指した側面も見逃せない。

例えば、「選手村ビレッジプラザ」では全国の木材で一つの建物をつくる「日本の木材活用リレー」が展開される。選定された自治体から木材を借りてプラザを建築、大会後に建物を解体して木材を返却し、自治体は公共施設などでレガシーとして活用するというものだ。

全国63自治体が事業協力者として決定しており、地域材のPRとともに大会後にどのように活用されるかが注目される。

ハード、ソフトともにさまざまな技術が導入されている。それが大会の2か月間だけでなく、その後も長く資産として役割を果たす、その波及が社会的に大きな影響を与える、だからこそレガシーと呼ばれる。

HARUMI FLAGは最先端の技術を導入するとともに、人にやさしいまちづくりも大きなポイントと なっている