サッカー 長総大付2年ぶり優勝 長崎県高校新人大会

【サッカー男子決勝、長崎総合科学大付―創成館】後半25分、前線にパスを出す長崎総合科学大付のFW岩永(中央)=長崎市総合運動公園かきどまり陸上競技場

 県高校新人大会は26日、各地で5競技が行われ、サッカーの男子決勝は長崎総合科学大付が創成館に1-1からのPK戦4-3で競り勝ち、2年ぶり9度目の頂点に立った。両校は九州大会(2月15~18日・福岡)の出場権を獲得した。

 ■手堅い戦いで勝負強さ

 サッカー男子は長崎総合科学大付が勝負強さを発揮して2年ぶりの優勝を果たした。創成館との決勝は互いに手堅く戦い、PK戦へ。最初のキッカーが失敗して劣勢に立たされたが、GK梶原のセーブで盛り返し、最後は5人目のMF一宮が「緊張しそうだったので、迷わず思い切り打った」とゴールど真ん中に蹴り込んだ。
 序盤はやや押し込まれながら、前半16分に獲得した1本目のCKを先制点につなげてみせた。ハイボールをDF甲斐がGKと競り合い、途中交代で入ったばかりのMF坂井がこぼれ球にいち早く反応。「この大会初めての出場だったので、とにかく貢献したかった」と頭で強引に押し込んだ。
 この1点で創成館の流れを断つと、その後は無理をせず守備に人数を割いた。失点こそしたものの打たれたシュートは試合を通じてわずか3本。一宮は「もっと工夫が必要なところは多いけれど、徹底すべきところは徹底できた」と胸を張った。
 年末の全国高校選手権は1回戦で敗れたが、ピッチに立った1、2年生は実に5人。1年生のMF別府はゴールも決めた。全国レベルを肌で知った選手が多く、小嶺監督も「いいものを持っている。半年たてば、またぐんと変わっているはず」と期待を寄せる新チームが、まずは一つ目の県タイトルを手にした。

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