ラグビー 長崎北陽台3連覇 長崎県高校新人大会

【ラグビー15人制決勝、長崎北陽台―海星】後半13分、ゴールラインに迫る長崎北陽台のFB山田=大村市、県営放虎原ラグビー場

 県高校新人大会は26日、各地で5競技が行われ、ラグビー15人制の決勝は長崎北陽台が海星を72-0で退けて、3年連続14度目の優勝を飾った。長崎北陽台は前半8分にCTB中濱が先制トライ(ゴール)。その後もWTB山下、CTB本山らが次々とインゴールに飛び込み、前後半計12トライ(6ゴール)を奪った。

 ■攻守に連係「前へ」を体現

 準々決勝からの全3試合で計32トライ、無失点。長崎北陽台が圧倒的な強さでV3を達成した。昨季からトライゲッターとして活躍してきたFB山田は「チームが始動したばかりとしては、攻守にいい連係ができていた」と手応えを口にした。
 今季の持ち味は攻守両面で一人一人が前に出る意識の高さ。この日の決勝も、前半8分のCTB中濱のトライを皮切りに、突破力、展開力を生かしてトライを量産した。
 この原動力となっているのが、昨季からの主力が多く残るFW陣。ナンバー8大町尚、プロップ田中翔、ロック後田らが接点で優位に立ち、体を張ってゲインを繰り返すなど、前に出続けて快勝劇を演出した。
 次回の全国高校大会(花園)は100回記念大会。参加校が51校から64校に増える。当然、例年以上に厳しい戦いになりそうだが、チームの目標は昨季同様、あくまでも「花園4強」だ。まずは約1カ月後の九州大会が、その一つ目の勝負どころとなる。
 順当ならば、準々決勝で14連覇中の東福岡との対戦が予想される。だが、品川監督自身が「九州でも、今見せている前に出る意識でどれだけやれるか」と楽しみにしているように、今季のチームも可能性を秘めている。主将の大町尚は「今度もボールを動かしながら、状況に応じてFWでも勝負する。全国選抜(5枠)を確実に決めて優勝したい」と力強く宣言した。

© 株式会社長崎新聞社