育成の平間が新人で唯一抜擢、野上&岩隈らファーム…1軍キャンプ 入った人漏れた人【巨人編】

巨人・原辰徳監督【写真:Getty Images】

1軍、ファームともに宮崎でキャンプイン、1軍は2月15日から沖縄へ

 球春到来まで、あと数日。いよいよ12球団がキャンプインを迎える2月1日が迫ってきた。各球団のキャンプの組み分けも続々と発表されている。今季も1軍に抜擢された期待の若手がいる一方で、2軍でキャンプをスタートさせる主力や中堅、ベテラン選手もいる。

 実績ある選手の場合、2軍スタートはマイペース調整を許可されている証。対照的に、近年結果が出ていない選手の場合は競争を勝ち抜き、1軍への挑戦権を掴まなければいけないということになる。

 ここでは各球団のキャンプの組み分けを検証。1軍に抜擢された期待の若手、2軍スタートとなった主な中堅、ベテラン選手を紹介する。

 今回は巨人編だ。

 昨季は指揮官に復帰した原辰徳新監督のもとで5年ぶりにセ・リーグを制した巨人。だが、日本一を狙った日本シリーズではソフトバンクの前に屈辱の4連敗を喫した。今季は2年連続のリーグ優勝とともに、8年ぶりの日本一を目指すシーズンとなる。

 巨人は1軍も、2、3軍のファームともに宮崎県総合運動公園でキャンプイン。その後、1軍メンバーは2月15日から沖縄・那覇市の奥武山公園へとキャンプ地を移して2次キャンプに入る。ファームは2月27日まで宮崎でキャンプを続ける。

平間の他に與那原、黒田、八百板も育成から1軍に抜擢

 今季の巨人の春季キャンプは1軍、ファームの他にS班が設定された。炭谷銀仁朗捕手、坂本勇人内野手、丸佳浩外野手、亀井善行外野手の4人がS班となり、マイペース調整が許される。そして、1軍キャンプには期待の若手も抜擢されている。

 新人で唯一、1軍に入ったのが育成1巡目の平間隼人内野手。四国アイランドリーグplusの徳島インディゴソックスから入団した23歳で俊足が武器。育成の新人が1軍キャンプスタートとなるのは球団初という。平間のほかにも支配下復帰を目指す與那原大剛投手、黒田響生内野手、楽天を戦力外となった八百板卓丸外野手と4人の育成選手が1軍に抜擢された。

 このほかにも戸郷翔征投手や高田萌生投手、北村拓己内野手、加藤脩平外野手らも1軍メンバー入り。菅野智之投手や岡本和真内野手、新助っ人のパーラやサンチェスらチームの主力メンバーとともにキャンプを送る。

 その一方で1軍キャンプから漏れ、ファームでキャンプを迎える選手も。中堅、ベテランでは岩隈久志投手、野上亮磨投手がファームでキャンプイン。岩隈は右肩の怪我、野上は昨秋に負ったアキレス腱断裂の大怪我からの復活を目指す。2人のほかにも戸根千明投手や宮国椋丞投手、田原誠次投手、立岡宗一郎外野手と行った1軍経験豊富な面々もファームでのスタートとなった。

 ドラフト1位の堀田賢慎投手やドラフト2位の太田龍投手ら、平間以外の新人7人はいずれもファームでのキャンプイン。育成で入団したナティーノ・ディプラン投手、エスタミー・ウレーニャ内野手もファームスタートとなった。(Full-Count編集部)

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