ウイリアムズF1、低迷で分配金減少も「資金不足の心配はない」と副代表

 ウイリアムズF1チームは、2020年シーズンに向けていくつかの収入源を失ったものの、今季を戦うための十分な資金はあると、副代表を務めるクレア・ウイリアムズが語った。

 F1チームが手にする分配金の一部は成績に応じて与えられる。ウイリアムズは2018年と2019年のコンストラクターズ選手権を最下位の10位で終えたため、それが分配金の額に影響する。

 また、ロバート・クビサがチームを離れたことにより、彼のスポンサーであるポーランドの石油会社PKNオーレンからの資金提供もなくなった。さらに長年のパートナーだった大手消費財メーカー、ユニリーバは、ウイリアムズを去りマクラーレンをサポートすることが決まった。

 しかしウイリアムズは、2020年にジョージ・ラッセルのチームメイトとなるニコラス・ラティフィの父で、カナダ人実業家マイケル・ラティフィから、年に3000万ユーロ(約36億3000万円)を受け取るものとみられる。

「スポンサーシップは難しいものです。スポンサーを見つけるのは簡単ではありません」と副代表クレア・ウイリアムズは認めた。

「私たちは皆そのことを認識していますし、どのチームも、F1におけるスポンサーシップをいとも簡単に見つけているわけではないと思います。私たちのビジネスモデルは実際にスポンサーシップに大きく依存しており、それは決して簡単にはいかないものなのです」

「過去数十年においても楽ではありませんでした。それでも私たちはレースのための十分な予算を確保してきました。この問題には1年を通して取り組んでいく必要があります」

「でも、2020年のレース予算について懸念はまったくありません」

 ウイリアムズは最近、ロイ・ニッサニーをチームのテストドライバーとして起用する契約を締結している。ニッサニーのスポンサーもまた、チームへの資金提供に貢献することになるだろう。

 また、2019年末にウイリアムズは、技術サービス部門アドバンスト・エンジニアリング社の株の大半を売却することを発表している。

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