「真剣に書と向き合った」 森山さん(長崎・伊王島中3年)農水大臣賞 JA共済連書道コン

農林水産大臣賞を受賞した森山さんと作品=東京都内

 全国の小・中学生を対象にした全国共済農業協同組合連合会(JA共済連)の書道・交通安全ポスターコンクールの表彰式が24日、東京都内であり、書道の農林水産大臣賞(条幅の部)に長崎市立伊王島中3年の森山美怜さん(15)が輝いた。
 レベルが高く全国を代表するコンクールとして知られ、書道に約136万点、ポスターに約15万点の応募があった。同賞は文部科学大臣賞と並ぶ最高賞。
 森山さんの作品は「豊穣(ほうじょう)の喜び」の題で、講評では「一点一画に集中力が感じられ、構成力も見事。字形、空間が整っていて美しい」と高く評価された。
 利き手の矯正をきっかけに5歳から書道を始めた森山さんは「余白を生かして作品全体を明るくすることで『喜び』を表現しようと思い、真剣に書と向き合いながら練習した」と話した。全国レベルのコンクールで賞を取るのは初めてという。
 表彰式には家族5人で上京した。母親のルミさん(50)は「中3でこのような賞が取れたらいいね、と話していたので、まさか現実になるなんて」と喜んでいた。

© 株式会社長崎新聞社