Rソックスがベッツ放出に向けてドジャース、パドレスと交渉中

地元紙ボストン・グローブのアレックス・スパイアーによると、レッドソックスは依然としてムーキー・ベッツのトレード放出を画策しており、ドジャース、パドレスとの交渉を行っているようだ。これは必ずしもベッツがトレードで放出されることを意味するわけではないものの、ドジャースとパドレスのマイナー組織はメジャーでも有数の充実度を誇っており、レギュラーシーズン開幕までにトレードが成立する可能性は十分にありそうだ。

今オフのレッドソックスは、今季の年俸総額をぜいたく税の対象ラインとなる2億800万ドル以内に収め、ぜいたく税の税率をリセットすることを最大の目標としている。しかし、年俸総額削減に向けての有効な手を打つことはできでおらず、このままいけばぜいたく税の対象ラインを超えたまま開幕を迎えることが確実。スパイアーによると、そうした状況のなかで、レッドソックスはベッツの放出をより真剣に考え始めているという。

ドジャースはベッツの年俸2700万ドルをそのまま引き受けるだけの経済的余裕があり、ギャビン・ラックスやダスティン・メイといったトップ・プロスペクトも抱えている。ただし、ドジャースはラックスとメイをトレード交渉において「アンタッチャブル」な存在と位置付けており、両プロスペクトがトレード要員に含まれる可能性は極めて低い。交換要員のレベルを下げるために、3年9600万ドルの契約を残すデービッド・プライスをトレードに含めることも検討されるかもしれない。

一方、パドレスとのトレード交渉では、パドレスが3年6100万ドルの契約を残すウィル・マイヤーズの引き取りを要求する可能性がある。ただし、パドレスがベッツとのトレードでマイヤーズをレッドソックスに引き取ってもらうのであれば、トップ・プロスペクトをセットで譲り渡すことが必要となるのは間違いない。レッドソックスが満足するだけの交換要員をパドレスがオファーできるかどうかがポイントとなりそうだ。

また、MLBネットワークのケン・ローゼンタールによると、レッドソックス出身のトーリ・ロブロが監督、マイク・ヘイゼンがGMを務めるダイヤモンドバックスもベッツ獲得に興味を示しているという。ただし、ダイヤモンドバックスにはベッツを獲得する経済的余裕はなく、マイナー組織の充実度でもドジャースやパドレスに劣っている。この2球団との争奪戦となった場合、勝利するのは難しいだろう。

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