里見浩太朗が「やすらぎの刻」出演、ともに“黄門様”石坂浩二と初共演!

2019年4月にスタートして以来、脚本家・菊村栄(石坂浩二)らテレビ人たちが入居する老人ホーム“やすらぎの郷”の人間模様、そして、根来しの(清野菜名/風吹ジュン)・公平(風間俊介/橋爪功)夫妻の一代記をつづる「道」という二つの世界を描いてきたテレビ朝日系の昼の帯ドラマ「やすらぎの刻~道」(月~金曜午後0:30)の「やすらぎ」パートに、里見浩太朗がゲスト出演することが決定した。里見がゲスト出演するのは、3月上旬(第47週)放送の第232、第233話。互いに長いキャリアを誇る石坂と里見だが、これが初共演となる。

今回、里見が演じるのは、シナリオハンティングを兼ねて旅に出た菊村栄が、山梨県の山間の村で出会った男・ニタニ。その地の出身で細々と農業を営んでいるというニタニは、自分がかつて住んでいた限界集落に栄を案内する。栄が執筆するシナリオ「道」の舞台と同様、昔は養蚕が盛んだったその集落で栄が見たものとは? 山梨県内の山里での撮影に挑んだ里見は、石坂とともに雪の残る集落を歩きまわるシーンなどを熱演。スタッフがダウンコートや雪用ブーツで防寒するほどの冷え込みの中、寒さを微塵も感じさせない堂々とした佇まいで長時間のロケに臨んだ。

里見は、「今回は石坂さんと2人きりでたっぷり2話分、お芝居ができるのが楽しみでした」と石坂との初共演を喜び、「倉本先生の脚本には、僕自身が祖母の暮らす田舎に疎開していたころの生活がそっくりそのまま描かれていたので、喜んで出演させていただきました。まさに自分の子ども時代に入っていくような感覚で、この世界の中でお芝居ができて幸せでした」と倉本ワールドを堪能したことを語った。

里見を迎えた石坂も、「『やすらぎ』シリーズの一番いいところは、共演者たちが生きてきた時代がほぼ同じこと。今回、里見さんから疎開のお話をうかがいましたが、私自身も疎開を経験していましたので、すぐにその光景が目に浮かびますし通じあえるんです」と共感する部分があったことを告白。しかし、2話のみのゲストとしての出演には「僕としては、里見さんには入居メンバーとして、ずっと『やすらぎの郷』にいらしてほしかったなぁ。それが残念です!」と名残惜しそうだった。

石坂と里見といえば、国民的ドラマとして親しまれたTBS系の「水戸黄門」で、それぞれ4代目、5代目の水戸光圀を演じたことでも知られる。石坂は「初めて里見さんにお目にかかったのは、私が『水戸黄門』を卒業した後です。里見さんが水戸光圀役を受け継いでくださることになり、ごあいさつに伺いました。ちょうど扮装(ふんそう)をされているところで、すっかり黄門様になりきっていらっしゃいましたが、里見さんは時代劇でも貫禄のある品のよいお殿様を演じてこられた方ですので、そのときも『私よりもずっと品のよい黄門様だなぁ』と思ったことを覚えています(笑)」と思い出を語った。一方の里見は石坂に対して、「僕のイメージだと“貴公子”。静かな男らしさを持っていらっしゃる方だなと思っていました」と話している。

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