TAIROKU Racing with B-Max Engineeringが2020年スーパー耐久に復帰。本山哲も参戦

 2019年にニッサンGT-RニスモGT3でピレリスーパー耐久シリーズのST-Xクラスに参戦したTAIROKU Racing with B-Max Engineeringは、Aドライバーとして名を連ねていた山口大陸の体調不良が回復したこともあり、2020年のピレリスーパー耐久シリーズにフル参戦すると発表した。

 TAIROKU Racing with B-Max Engineeringは、2019年の第1戦からスーパー耐久に参戦。当初はフェラーリを使用していたが、すぐにニッサンGT-RニスモGT3の2018年モデルにスイッチした。しかし、シーズン途中からチームの中核を担うドライバーの山口大陸が体調不良に見舞われてしまい、シーズン半ばから参戦を断念。レース活動を休止し、治療に専念してしてきた。

 その後、山口は治療の経過も良く、体調も好転してきたということで、2019年末のニスモフェスティバルで試走。正式に医師の許可もおり、2020年のスーパー耐久にフル参戦することを決定したという。山口眞一チーム監督、さらにニッサンGT-RニスモGT3の使用が決まった。

 さらにAドライバーとして山口、そしてBドライバーには、四度の国内トップフォーミュラ王者、三度のGT500チャンピオンである本山が起用されることになった。本山の走りがふたたび観られるのはファンにとっても朗報だろう。またチームは、スーパー耐久の富士24時間、さらに夏の鈴鹿10時間にも参戦するという。そのラウンドでは、若手有力ドライバー、実力派ベテランドライバーを起用するとしている。

「ふたたびサーキットに戻ってこられて、とても嬉しいというのが素直な気持ちです。自分は幼少の頃からドライビングをすることが日々の自然な状態だったので、昨シーズン半ばから体調不良でマシンに乗れなかったことは、とても悲しい出来事でした」と山口。

「それでも必ず復帰するという強い気持ちは失いませんでした。今シーズンは大先輩の本山さんと一緒にレースができるということで、とても興奮しており、たくさんのことを学ばせてもらいたいと思っています。去年は富士戦でポールポジションが獲得できたので、まず今年の目標は優勝におきたいと思っています。もちろんシーズンを通じてチャンピオン争いができたら良いと思っていますし、今から開幕戦を楽しみにしています」

 また、スーパー耐久にフル参戦することになった本山は「昨年の富士24時間で参戦させていただいたTAIROKU Racing with B-Max Engineeringから、今年はスーパー耐久にフル参戦することになりました。しっかりとチームに貢献することと、チームメイトの山口大陸とともに表彰台、そして優勝を目指して頑張ります」と意気込んだ。

「また本山哲が走る姿を、応援してくださるファンの皆さんやスポンサーの方々にお見せできることも、嬉しく思っています。たくさんのご声援をよろしくお願いします」

300号車TAIROKU RACING GT-R GT3(山口大陸/ハリソン・ニューウェイ/本山哲/高木真一/ニコラス・コスタ組)

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