【今週の日本の卓球】2020年Tリーグ開始 五輪代表選手らが躍動

写真:張本智和木下マイスター東京)/撮影:ラリーズ編集部

今週は1月24日、25日、26日にノジマTリーグ2019-2020シーズンの試合が各地で行われた。2020年最初のTリーグの試合となった3日間には、張本智和、丹羽孝希水谷隼(ともに木下マイスター東京)や平野美宇日本生命レッドエルフ)といった五輪代表選手や、全日本選手権で活躍を見せた選手が多数登場し、会場を沸かせた。

Tリーグ男子 東京五輪代表が揃い踏み

写真:丹羽孝希(木下マイスター東京)/撮影:ラリーズ編集部

25日には横浜文化体育館で木下マイスター東京(以下、KM東京)と岡山リベッツ(以下、岡山)が対戦。KM東京は張本、丹羽、水谷の五輪代表選手や全日本王者の宇田幸矢らを起用。岡山の吉村和弘が水谷にフルゲームで勝利し一矢報いたが、3-1でKM東京が勝利した。

同じく25日、埼玉・深谷ビッグタートルでT.T彩たま(以下、彩たま)と琉球アスティーダ(以下、琉球)が対戦。琉球が2-0とリードするも彩たまが粘りを見せる。ビクトリーマッチまでもつれる接戦となったが、最後は平野友樹が吉村真晴を下し、彩たまが逆転で勝利した。またこの日、琉球から朱世赫(チュセヒョク)と村松雄斗のカットダブルスが初登場し、勝利を収めた。Tリーグ男子待望のカットマンペアの活躍に注目が集まった。

写真:木造勇人(琉球アスティーダ)/提供:©T.LEAGUE

続く26日には横浜文化体育館でKM東京と琉球が対戦。この日もKM東京は張本、丹羽、水谷とSランク3人を揃えたが、木造勇人が水谷を、村松雄斗が丹羽を下す活躍を見せた琉球が3-1で勝利。シーズン2位以上に出場権が与えられるプレーオフに向け、大きな一勝となった。

また26日、深谷ビッグタートルで彩たまと岡山が対戦。なんと全試合がフルゲームまでもつれる大接戦となったが、森薗政崇や吉村和弘、そして全日本3位の吉田雅己が接戦をものにして、岡山が3試合ぶりの白星をあげた。

Tリーグ女子 平野美宇が今季初出場で勝利

写真:平野美宇(日本生命レッドエルフ)/提供:©T.LEAGUE

24日、大阪・池田市五月山体育館で日本生命レッドエルフ(以下、日本生命)とトップおとめピンポンズ名古屋(以下トップ)が対戦。平野美宇が久々のTリーグの舞台に登場し、会場を沸かせた。平野は持ち味を十分に発揮してトップの梁夏銀(ヤンハウン)に快勝、さらに森さくらの活躍もあり、日本生命が3-2で勝利を収めた。

続く25日には同じく池田市五月山体育館で日本生命と木下アビエル神奈川(以下、KA神奈川)が対戦。KA神奈川は長﨑美柚が田志希(チョンジヒ)をフルゲームで下す活躍を見せたが、平野と森の勢いは止まらず、日本生命に軍配が上がった。首位を快走する日本生命は2位のKA神奈川をつき放す形となった。

同じく25日、大阪・大阪府立体育会館で日本ペイントマレッツ(以下ニッペM)とトップが対戦。小塩遥菜とのカットマン対決を制したベテランカットマン・ハンインらの活躍でトップが今シーズン初の4-0完勝。貴重な勝ち点4を手に入れた。

写真:木原美悠/石川梨良(木下アビエル神奈川)/提供:©T.LEAGUE

さらに26日には同じく大阪府立体育会館でニッペMとKA神奈川が対戦。石川佳純(KA神奈川)の妹・石川梨良がダブルスで初勝利をあげ、また長﨑が2ndシーズン前半戦MVPのスターシニーにフルゲームで競り勝ち2-0としたKA神奈川。ニッペMは出雲美空が一矢報いるも、KA神奈川が3-1で勝利した。

3月のプレーオフファイナルまであとわずかとなったTリーグセカンドシーズン。最後に笑うのはどのチームになるのか、シーズン終盤の戦いから目が離せない。

文:ラリーズ編集部

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