保育士へ応援手当 444人に一律6万円支給 厚木

厚木市役所

 神奈川県厚木市は2019年度に創設した制度に基づき、市内で働く常勤保育士444人に「市保育士等応援手当助成金」(あつぎ手当)として一律6万円を支給した。市は今後、常勤保育士数の動向などを調査する。

 あつぎ手当は保育士の確保や離職の防止が目的。昨年4月から10月まで市内の民間保育所や小規模保育施設に在籍した常勤保育士が対象で、昨年12月までに46施設に人数分を支給した。市保育課によると、勤続年数を問わない一律の手当は県内初。市は保育士就職支援事業として、これまでにも転入奨励(上限10万円)、復職等奨励(一律10万円)、奨学金返済(上限60万円)といった助成金を独自に支給してきた。

 同課によると、昨年4月1日の待機児童数は前年比23人減の1人で、同課は「待機児童ゼロを目指し、厚木で働きたいと希望する保育士を増やしたい」と話している。

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