西海市が出産祝い金を新設へ 1人10万円、産後支援も

 西海市は2020年度から、出産祝い金の新設など、子育て支援を拡充する。27日の市議会全員協議会で報告した。事業費計4900万円を新年度当初予算案に計上する。
 杉澤泰彦市長は「子育ては人口減対策の要。長崎県内トップクラスの支援を目指したい」と話した。
 出産祝い金は、第1子から1人につき10万円を支給。事業費は1770万円を見込む。長崎県によると、県内3市6町で、祝い金や育児用具の助成などの制度があるという。
 西海市内に産婦人科がないことから、産後に入院医療が必要な乳児に付き添う母親の負担軽減のため、宿泊費を助成する「未熟児産後支援事業」も盛り込んだ。
 保育所や幼稚園、認定こども園に通う3~5歳児の副食費の無料化(月額1人4500円)や、医療費助成の高校生までの拡充、児童への学習支援に取り組む放課後児童クラブへの助成なども説明した。

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