県高校新人大会は27日、各地でバレーボールとバスケットボールの2競技が行われ、バスケットボールの男子は佐世保工が2年ぶり3度目、女子は長崎女が3年連続33度目の頂点に立った。
バスケットボールの男子決勝は佐世保工が序盤からリードして、長崎東を83-78で振り切った。女子決勝は長崎女が粘る佐世保南を76-71で退けた。男女上位各4校は全九州春季選手権(3月14、15日・鹿児島)に出場する。
■男子・佐世保工 強気で走ってV奪回
バスケットボール男子で2年ぶりにV奪回した佐世保工。県内主要大会で一度も4強に入れなかった昨季の悔しさも胸に、今季最初の県タイトルを手にした。主将のガード馬場が「誰が出ても強気で走れるのが強み」と胸を張ったように、決勝は選手14人がコートに立って接戦を制した。
第1クオーターに27点を奪って主導権を握ったが、そこからじわじわと点差を縮められ、第4クオーター残り1分で1点差まで迫られた。ここで貴重なシュートを決めたのが、水戸監督が「テーマだったディフェンスを頑張ろうという気持ちが一番出ていた」と評したガード松山。最後はテーマ通りの一丸となったディフェンスで、長崎東に重圧を掛けながら反撃を断った。
次は県王者として挑む九州大会。松山は「ここはスタートライン」、馬場も「通過点にすぎない。ぎりぎりなところがあったので、その差を広げていきたい」と気を引き締め直していた。