Dバックスがパイレーツとのトレードでマーテイを獲得

スプリング・トレーニングの開始が近付くなか、ダイヤモンドバックスのマイク・ヘイゼンGMに残されたタスクの1つが正中堅手を見つけることだった。そして、日本時間1月28日、ヘイゼンは念願の正中堅手の獲得に成功。パイレーツとのトレードを成立させ、2人の有望株とインターナショナル・ボーナスプール・マネー25万ドルとの交換でスターリング・マーテイと金銭150万ドルを獲得したことを発表した。

ダイヤモンドバックスは今オフ、秋山翔吾の獲得を狙うなど、正中堅手の補強を目指していた。11月にベン・チェリントンがパイレーツの新GMに就任した直後からトレード交渉を行い、1月下旬になってようやく獲得が実現。S・マーテイが加入したことにより、ヘイゼンが「ゴールドグラブ級の二塁手」と評価するケテル・マーテイ(昨季は二塁と中堅を兼任)を二塁に固定することが可能になり、K・マーテイと2年連続でゴールドグラブ賞を受賞しているニック・アーメッドが形成する二遊間は、チームの武器の1つとなるだろう。

今回のトレードでは、ダイヤモンドバックスがS・マーテイと金銭150万ドルを獲得。現在31歳のS・マーテイは、昨季132試合に出場して打率.295、23本塁打、82打点、25盗塁、OPS.845の好成績をマーク。20本塁打&33盗塁を記録した前年に続いて2年連続で「20-20」を達成した。今季の年俸は1150万ドル、来季の契約は年俸1250万ドルの球団オプション(またはバイアウト100万ドル)となっており、ダイヤモンドバックスはS・マーテイを2年間保有することができる。

一方、再建期に突入しようとしているパイレーツは、スター外野手のS・マーテイを放出することで2019年ドラフト1巡目(全体33位)指名の右腕、ブレナン・マローンとドミニカ共和国出身の遊撃手、リオベル・ペゲーロを獲得。さらにインターナショナル・ボーナスプール・マネー25万ドルも得た。マローンとペゲーロはともに19歳であり、パイレーツが数年後の再浮上を目指したチーム再建に取り組もうとしている姿勢が明確となった。

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