【聞かせて】 No.644「米本 律子さん・社会福祉功労で厚生労働大臣表彰」

 民生委員・児童委員として25年以上活動を続けた功績が認められ、2019年12月に山口県庁で厚生労働大臣表彰と全国社会福祉協議会会長表彰を受け「長く務めてきたことに気づかされた」と謙虚に喜びを語る。

 過去の活動で最も記憶に残るのは「平成21年7月中国・九州北部豪雨」。担当集落がほぼ壊滅し、ヘリコプターで救助された住民は、小鯖小で避難生活を余儀なくされた。自身も「息子が大切に作った田が流された」が、被災者の健康状態を見守るなど、地域住民のサポートに徹した。

 今後も「この地域に住む人々と、一緒に明るく楽しく暮らしを守りたい」と、2019年12月に「小鯖ふれあい市」内にカフェをオープン。住民の憩いの場となっている。

 好きな料理は「焼き鯖姿寿司の頭の部分」と、郷里・高知の味を懐かしむ。

【プロフィル】1952年9月高知県生まれ。郷里の劇団に所属していた頃、裏方を手伝っていた高知大の学生が現在の夫、鷺流狂言県指定無形文化財保持者・米本文明さん。結婚を機に小鯖へ。現在「小鯖ふれあい市」代表、山口市民生委員児童委員協議会副会長などを務める。

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