【動画】佐世保・松浦鉄道 わずか200メートル、日本有数の短い駅間

アーケードの上や歴史ある橋梁を通過し、中佐世保駅に到着した列車(中央)=佐世保市島瀬町

 松浦鉄道(MR)の佐世保中央駅(佐世保市島瀬町)を出発した列車は、四ケ町アーケードの上や市街地に架かる橋梁を通過し、1分もたたずに中佐世保駅(同)に着いた。わずか200メートルほど。全国有数の短さという。
 海軍鎮守府があった佐世保と産炭地などを結ぶ伊佐線(佐世保-伊万里)の一部として、1935年に開通した。中佐世保駅は国鉄時代の61年に開業。アーケードに隣接する佐世保中央駅は、MR発足後の90年、買い物客の利便性向上を目的に設けられた。現在は年間33万2千人が利用している。
 日本遺産の構成文化財の一つ、島瀬町橋梁(約150メートル)が、開通当時の姿のまま国道をまたいで架かっている。市街地の高架鉄道は九州でも先駆けという。高架下では現在、飲食店や衣料品店などが営業をしている。
 今里晴樹社長(63)は「“日本一”長いアーケードと、全国有数の短い区間が隣接しているのは、MRのセールスポイントの一つ。これからも地域の足を守っていきたい」と力を込めた。

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