人吉球磨に春節のにぎわい 人吉駅とおかどめ幸福駅でフェス

つきたての餅の振る舞いを受ける来場者=人吉市

 中華圏の春節(旧正月)に合わせたイベント「春節フェスティバルin人吉球磨」が25日、JR人吉駅(人吉市)と、くま川鉄道おかどめ幸福駅(あさぎり町)の両駅前広場であった。

 人吉球磨地域には台湾や香港などからの外国人観光客が年間約1万2千人訪問。観光客へのおもてなしや住民の海外文化への理解を促そうと、人吉球磨の10市町村や観光団体などでつくる人吉球磨観光地域づくり協議会が初めて企画した。

 人吉駅前広場では来場者に甘酒などが振る舞われ、餅つきや球磨焼酎の試飲もあった。ステージでは錦町の剣豪丸目蔵人佐[まるめくらんどのすけ]が創始した剣術・タイ捨流の演武や和太鼓の演奏などが披露された。

 イベントを担当した同協議会のインバウンド部会リーダー、有村友美さん(37)は「台湾や香港からの来場者もあり、人吉球磨の良さもPRできた。次回は外国からの来場者と地元の人が交流できる場などを用意できれば」と話した。

 人吉駅では3月19日まで、竹灯籠をライトアップする。(吉田紳一)

熊本日日新聞 2020年1月26日掲載

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