農山漁村、起業の知恵 人吉市でビジネスコンテスト

ビジネスコンテスト熊本予選で事業について説明する出場者=人吉市

 農林水産省のウェブプラットフォーム「INACOME(イナカム)」活性化のためのビジネスコンテスト熊本予選が18日、人吉市相良町の市まち・ひと・しごと総合交流館「くまりば」であった。

 イナカムは農山漁村の起業者の連携を促進し、情報交換や専門家への個別相談などができるプラットフォーム。コンテストには、地域資源を活用したビジネスを計画する人や創業間もない起業家ら全国の84人が応募し、書類審査を通過した38人が予選に進出。このうち九州の10人が熊本予選に出場した。

 出場者は害獣イノシシの地域資源としての活用や、自動ロボット導入による農家の収益向上などの事業計画をアピールした。イナカムを管理・運営するウェイビー(東京)の伊藤健太社長や、人吉しごとサポートセンターの松山真一センター長ら4人が審査し、決勝に進む4人を選んだ。県内からは、平田竜一さん(熊本市)と井上拓哉さん(宇城市)が選ばれた。

 予選は東京、大阪、仙台でも開催。決勝は2月に東京である。(吉田紳一)

熊本日日新聞 2020年1月21日掲載

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