2大トラブル発生!そのときクラブはどう対応した?【前編・人間関係トラブル】 中学からのチームの選び方 行動編Vol.7

「中学からのクラブでトラブルが起きたらどうしよう…」

気になる入団後のこと。
この回では先輩保護者の方々に人間関係のトラブルが起きたときのクラブ・指導者の対応についてうかがってみました。

体験練習での雰囲気はとても良かった…。でも、実際入るとなるとどうなんだろう…。

人間関係のトラブルに巻き込まれたらどうなるのだろうか?
困ったり、悩んだときは、子供たちは指導者に相談できるの?

チーム選びのポイントのひとつとして、参考にしていただけたらと思います。

CONTENTS
実際、トラブルって多いの?
一人ひとりがクラブの看板を背負っている
「ぶつかること=トラブル」ではないけれど、線引きは重要
いざというとき、相談はしやすいの?
心強い!相談できるという環境

実際、トラブルって多いの?

**お子さん中1 街クラブ
**順番に色んな子を仲間外れにしたり、SNSを使って嫌がらせをする子がおり、やられた子達の不満が爆発。やる、やられるの立場が逆転しながら、もめにもめ、指導者や他の保護者の耳にまで入る事態に。 
指導者は渦中の選手達に話を聞き、必要があれば保護者にも話をするなど、時間をかけてしっかり対応してくれたようです。

お子さん高1 街クラブ
練習や試合をたびたび休んでは、そのつど、遊んでいる様子をSNSにアップする子がいました。その子が仲間外れになるということはありませんでしたが、チームの士気が下がると感じる子も多かったみたいです。

お子さん中2 街クラブ
他の学年の話ですが、ひどい嫌がらせや、悪ふざけが過ぎてトラブルに発展し、退団処分になった選手が出たと聞いたことがあります。
同じクラブでも、サッカーへの意識が高い選手が多いチームではそういったトラブルはほとんど聞かないので、温度差が激しいと感じることがあります。

お子さん中2 街クラブ
プレー中、選手同士の意見の衝突はよくあります。
指導者はそれもコミュニケーションと捉え、遠慮せずにお互いをさらけ出してどんどん意見をぶつけて信頼関係を築いていこうと言っているそうです。
ただ、いつまでも切り替えが出来ない選手や、人格否定のような暴言を吐く選手には厳しく指導しているようです。

一人ひとりがクラブの看板を背負っている

多くのクラブチームがサッカーの技術向上だけでなく、選手が一人の人間として成長できることを目指し、挨拶、感謝の気持ちを持つこと、他者への尊重、節度ある行動を指導しています。

法律に触れるような身勝手な行動で、チームやスポンサー企業に迷惑をかけた場合はクラブもそれなりの措置を取らざるを得なくなるでしょう。
実際、あるクラブでは過去に飲酒や万引きといった問題を起こし、除名処分を受けた選手もいたようです。

上記以外のことでも、チーム内の風紀を著しく乱し、甚大な迷惑をかけた場合も、クラブからの指導の対象になり得ます。
再三に渡り警告がなされても、それを無視して改善に努めない選手には、退団、除名処分が下されることもあるようです。

「ぶつかること=トラブル」ではないけれど、線引きは重要

サッカーなどの競技では、選手同士、周りの状況などの情報を与えあって戦います。
ジュニアユースからはよりいっそう「声を出す」ことが選手達に要求されます。
勝負がかかっているので、熱くなって言い方がきつくなったとしても黙って何も発信しないことより、はるかに評価出来ると考える指導者も多くいるようです。

ただし、これはあくまで、サッカーする上でということ。
いじめを許しているということとは全く違います。
この線引きがしっかり行われていないチームは考えものです。

ぶつかることのすべてがトラブルに直結するわけではありませんが、暴言や人格否定などがないようクラブ側が適切な指導を行っているかどうかは重要なポイントです。
お互いをリスペクトした上で、選手同士が積極的に意見を交わすという形が望ましいでしょう。

いざというとき、相談はしやすいの?

お子さん中2 街クラブ
中1は年度末、中2からは学期毎にコーチとの個人面談があります。
保護者会も年1回〜2回行われます。また、監督自ら保護者全員に対し、何かあればすぐに自分に直接連絡してほしいと言ってくれています。
今のところ、困っていることはありませんが相談出来る環境は充分に整っているので安心しています。

お子さん中1 J下部
担当コーチは、毎月一回、選手との個人面談、年二回、学校訪問をして担任の先生との面談をして、常に選手のことを把握してくれています。
問題があれば個人面談で直接コーチに伝える事ができます。
また、SNSでもコーチと選手は個人で繋がっていますので、問題発生時はすぐに報告・相談できる環境と言えます。
保護者からの相談も、常に迅速な対応と回答を頂けます。

**お子さん中学生 J下部
**いつもより調子が悪そうだったら、トレーナーが「どうした、どこか痛むか?」と声をかけてくれるそうです。指導者もまた、選手と常にコミュニケーションを取って、距離を縮めてくれていると聞いています。
何か問題が起きた時に打ち明けやすい雰囲気があるので、心強く感じています。

心強い!相談できるという環境

実際に問題が起きると解決までにはそれなりに時間がかかるものです。
そして、その問題は全て指導者によって鮮やかに解決されることばかりでもありません。
大切なのは、選手が自分で解決しようとする力を身に着けること。
面談や、普段のコミュニケーションを通して、話しやすい環境を整えてくれているということは、選手にとってはとても心強く、重要なサポートになっていると思います。

理想としては選手主体で解決にあたって欲しいところですが、ことの重要さによっては保護者が話をしなければならないこともあるでしょう。
保護者にとっても、指導者への相談は最初は勇気が要るものです。
しっかり耳を傾けてくれ、「いつまでに回答します」と期限を決めて対応してもらえたら、思い切って相談してよかったな、と救われる気持ちになると思います。

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最後に

チームスポーツに限らず、人間の集まるところ、大なり小なりトラブルは起こる可能性は決して否定できません。
しかし、選手たちはサッカーの活動を通して、仲間と共に自分たちで乗り越える力を身に着けていきます。
大切なジュニアユースの3年間、サッカー選手としても、人としても成長できるクラブに出会えることを願っています。

後編は、怪我をしたときのクラブの対応についてまとめました。
サッカーが出来ず、モチベーションが下がってしまった時、クラブではどんな対応がされたのか?
ぜひあわせてご覧ください。
2大トラブル発生!そのときクラブはどう対応した?【後編・怪我のサポート】

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