性暴力サバイバーの声を伝える写真プロジェクト｢STAND & STAND Still写真展｣開催

暮らしに役立つ情報をお伝えするTOKYO MX（地上波9ch）の情報番組「東京インフォメーション」（毎週月―金曜、朝7:15～）。
今回はフォトジャーナリストの大藪順子さんが取り組んでいるアメリカや日本の各地で性暴力サバイバーの声を伝える写真プロジェクトについてや、都市農地を持つ都内38の自治体によるに「都市農地保全自治体フォーラム」ついて紹介しました。

◆STAND & STAND Still写真展

東京都人権プラザで、企画展「スタンド・アンド・スタンドスティル写真展」が開催されています。

このプロジェクトは、アメリカの新聞社に勤務していたフォトジャーナリストの大藪順子さんが、自身を襲ったレイプ事件から心を回復していく中で受けた支援と出会った人々の協力により、アメリカ・カナダ・日本で約80人の性暴力サバイバーを取材・撮影したことから始まったものです。
大藪さんの取組は大きな反響を呼び、アメリカや日本の各地で性暴力サバイバーの声を伝える写真プロジェクトとして展示されてきました。

(東京都人権プラザ林勝一さん)
「東京都人権プラザでは、『スタンド・アンド・スタンドスティル写真展:性暴力サバイバーフォトプロジェクト』を開催しています。

展示は2部構成で、『スタンド』では、大藪さん自身が撮影した写真を展示しています。
カメラの前に佇(たたず)む性暴力サバイバーの写真は、性暴力とは何か、実は身近にある暴力であり深刻な犯罪であることを気付かせてくれます。
同時に性暴力に限らず、つらかった過去と向き合う勇気を与えてくれます。

そして『スタンドスティル』は、公に声を上げられない、または上げないことを選択したサバイバー自身が、大藪さんを講師としたワークショップを通じて撮影した写真を展示しています。
『スタンドスティル』とは、時として佇むことしかできないサバイバーや、性暴力を取り巻く社会的変化を静かに見つめているサバイバーを表しています。

展示期間は、3月28日までの午前9時半から午後5時半までで、入場料は無料です。

性暴力サバイバーが奪われた自尊心を修復することは、果てしなく長い道のりです。
性暴力被害に対する偏見も根強く、被害を訴え出ることが容易でない状況が続いています。
かけがえのない人生を取り戻すために立ち上がったサバイバーたちの姿を通して、彼女・彼らの痛みを知り、他人の人権を尊重することの大切さを知る機会としましょう!」