みなさん、覚えてますか?この企画たちを……
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【カップヌードルアレンジ~しょうゆ味編~】具材を簡単+αですき焼き風!
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登山のお供としてこよなく「日清カップヌードル」を愛する、YAMA HACK編集部。そのまま食べるだけでは飽き足らず、アレンジに挑戦して新しい味を開拓してきた日々。
でも、どうせなら高みを目指したい。そこで誰彼となく言い出したのは……
「登山に必要なカロリーを1食で満たす最強レシピはないのか?!」
なぜ1食で満たそうと思ったのかはさておき、カップヌードル(リフィル)のカロリーは以下の通り。
- カロリー
- オリジナル,319kcal
- カレー,339kcal
- シーフード,400kcal
一方、登山に必要なカロリーは以下の通り。
6時間の山行での消費カロリー計算
体重:60kg
荷物:4kg程度
運動強度:6.5メッツ
消費カロリー:2,457kcal
※運動強度(メッツ)とは、安静時の酸素摂取量3.5ml/kg/分を1としたとき、運動はその何倍か?というものを示したもの
なんと、2,457kcal。すなわちカップヌードル約8個分。
いままで「登山のお昼はカップヌードルでOK」と思っていたあなた。これだけだとエネルギー不足で行動不能になる「シャリバテ」を起こす危険性だってあったかもしれません。
安全登山第一のYAMA HACK編集部としては、昼ごはんで「楽しく、おいしく、エネルギー補給」をできないものかと思い、この企画を思い立ったのです。
この2,457kcalを1食で賄うのはさすがに無理があるので、登山前後の食事も含めて、昼食にどれくらいカロリーが必要かを再計算しました。
・朝食(パン2個=600kcal)
・行動食(おにぎり2個=400kcal、エネルギーバー2本=300kcal)
・下山後の蕎麦(400kcal)
残りは800kcal。これなら何とかなるかもしれない。
画して、ここに高カロリーかつおいしい「カップヌードルアレンジ」を編集部員が自ら考案することに至ったのです。
YAMA HACK 高カロリーヌードル選手権開催!
くだらないことを真面目に挑戦するのが、YAMA HACK編集部。
今回下記のようなルールを設定し、ここに第1回高カロリーヌードル選手権を開催しました!
【基本仕様のルール】
・カップヌードルリフィルタイプ(オリジナル/カレー/シーフード)を各1個
・クッカーは各自手持ちのソロ用を使用(ポット容量600ml程度)。山盛りOKだけどこぼれたらアウト。
・クッカーのふた(フライパンやミニポット)は調理に使用するのはOKだけど、器として別皿使用はNG。
【アレンジのルール】
・何を、どれだけの量で組み合わせるかは各自の自由
・最低カロリー(800kcal以上)を満たしていること
・おいしいこと
・調理時間は15分以内くらいを目安に※カロリーは商品表示などを参考にしているので、実際の調理完成後とは多少の誤差が生じます
エントリーしたのは、編集部5名。当時在職中だった青柳編集長のラストワーク。花を持たせたいが、負けるわけにはいかないっ!
ピリッと舌を刺激する味が病みつきに!ボリューム満点のマーボーヌードル
編集部
川尻
【考案者のコメント】
数多くのヌードルレパートリーの中でも、ありそうでなかった中華風。
調理を楽にするため、マーボー豆腐はレトルト使用。味が少し薄いので、素をプラスして濃厚に。 ラー油&山椒でピリ辛にしました。
調理師免許も持つ、編集部川尻。
湯煎を冷静沈着に見守りながら、できたら大胆に肉団子を投入。的確なタイミングで緩急あるダイナミックな調理をするのはさすがプロ。緻密な構成の編集記事にもよく表れています。
元編集部
青柳
見た目が食欲をそそる感じでGood。ほどよい辛みが病みつき。用意するものが多いのが欠点。
編集部
荻原
ピリッとした濃厚スープが激ウマ。最後にライスを入れたくなる味。具材を楽しめるのも好き!
ここで通りかかった、エンジニア“トレラン”太郎さんと、TSURI HACK武田さんが試食に参戦。
マーボーアレンジまでは想像がつくけど、ここで投入した肉団子がどう出るか??!
TSURI
武田
アクセントの肉団子が男子ウケ◎
編集
村岡
肉団子のタレの酸味とマーボーの辛味が予想以上にマッチ!肉肉しくていい!
エンジニア
太郎
お店に出せるレベルで美味しかった。
ハイスコアのコメント続出のエース・川尻。実はワークマンのヒット記事を手がけているのは彼女。大多数のハートをしっかり掴むのも、こういうバランス感覚かもしれません。
絶対に間違いのない美味しさ!北海道てんこ盛りカレーヌードル
編集部
生井
【考案者のコメント】
すべての相性が抜群。北海道の美味さが凝縮された一杯。調理というよりも「ただ入れるだけ」なので簡単です!
追い飯のマヨネーズが味変になり、沈んだコーンもきれいに回収できるのがうれしいポイント。
データに強く、普段は山情報をメインにじっくり取り組んでいる姿勢は、チーズをていねいに同じ幅に裂く作業にも現れていました。
エンジニア
太郎
男子が好きそうな味。
編集部
村岡
間違いのない味。北の大地にはおいしいものしかない。
TSURI
武田
ジャガイモとコーンの組み合わせ最高。
北海道しばりのアレンジは味の統一感という意味では完璧すぎる作戦。
元編集部
青柳
チーズと絡めると美味。思ったほどのインパクトはない。普通に予想通りで、普通にうまい。
編集部
荻原
バターとチーズによってカレーがマイルドになる。確かに間違いなくおいしい、が想像を超えないかなー。
おっと……「確実なおいしさは想像を超えていかない」という、コメントに人生哲学的なものが漂っています。
編集部
川尻
子どもも好きな味。カレー風味がもう少しあるとさらにおいしいかも。
なんと。安全さを重視したあまり「普通に予想通り」という味に……。でも登山をする上でも、きっちり「普通に予想通り」を下山まで実行するのは大事なこと。よきよき。
スピード!カロリー!簡単さ!タフな男のシーフードカレーヌードル
編集部
大迫
【考案者のコメント】
カロリー以上に食べごたえもあるので、お腹も満足!
調理が簡単でお湯を注ぐだけで、他のことは一切不要。お湯は660ml必要だけど、550mlでやっても味に問題はなし。 3分でできる!184gは最軽量ULレシピ!登山時の荷物の重さや調理時間など、全方位隙なく固めてくるのは、さすが新編集長!
いやいやいや、材料に条件は設けませんでしたが、まさかの「カップヌードル2個使い」って……想定外のアイデア。足りないカロリーはスライスチーズで挽回という「困ったときのチーズトッピング」セオリー。
3代目編集長・大迫は打ち合わせのためあいにく欠席。代わりに2代目の青柳が調理をかって出ました。
といっても、材料を入れてお湯を注ぐだけ。このあと大惨事が起こるとは思わず、余裕の調理を見せています。
編集部
川尻
ボリューム満点!!薄いシーフードカレーのような味になってしまったので、何か足したいかも?!
編集部
生井
量を欲している人にはいい。ちょっと味が薄いかも?
編集部
村岡
男は黙って2個投入。何だかずるいけど、時短とULを優先した作戦は思いつかなかった!
編集部
荻原
かなり優しく控えめになったカレースープヌードルのような感じ。個性が打ち消されたけどチーズがあって救われた!とにかく時短で量とカロリーをとるならあり?!
総じての講評は、登山メシに必要な【スピード/カロリー/簡単さ/軽さ】という【味】以外のすべてを盛り込んだというもの。
元編集部
青柳
味の打ち消し合いになっているのと量が多すぎる。でもこれ、1人用のクッカーで作れないよね?
え? 全方位にアイデアを駆使したのに、まさかの調理道具の条件(ソロ用クッカー)を見落としてしまっています!!
パリパリ揚げ麺でカロリーアップ!ココナッツ&スパイシーのカオソーイ風シーフードヌードル
編集部
村岡
【考案者のコメント】
シーフードはスープが独特のコクがあるので、原材料をチェックしたら魚醤(ナンプラー)が入ってました。
そこから「これって、チェンマイで食べたカオソーイ風にアレンジできるかも?」と。
ポイントは揚げ麺を乗せることで、カロリーアップしつつ、食感の変化を楽しめる点。
レシピ計量も大雑把だった編集部村岡。
これくらいでいいかーとココナッツパウダーを投入し、鍋にはいらない麺はバキバキにすればいいじゃない?とテーブルを麺クズだらけに。
エンジニア
太郎
おしゃれな味でおどろきでした。
TSURI
武田
驚きのエスニックアレンジ。
編集部
生井
食べたことのないヌードルで新しい感じが良かった。
編集部
川尻
おいしいのにハイカロリーは最高!パリパリの食感が好きです。
これでも元女性誌編集者。取材でおしゃれごはんを食べてきたスキルが活かされたよう。ジャンクフード食べない説がありますが、好物は餃子の王将2人前+生ビール。
元編集部
青柳
パリパリ麺とシーフード麺のコントラストがクセになる食感。シンガポールラクサのよう。
編集部
荻原
ラクサみたいな本格的なお店の味。見た目もお洒落ー。
エスニック感を漂わせることには成功したのですが、「ラクサ」ではなく「カオソーイ」を目指したことには誰も気がついてくれないという残念な結果に。
こってりトロ〜〜リ♪シーフードカルボナーラ・ラーメン
元編集部
青柳
【考案者のコメント】
多分うまい。牛乳を持ち運ぶというのが登山において不衛生という印象がありますが、全粉乳(粉にした牛乳)を持っていけばこの課題がクリアになるうえ、余ったらココアとかも作れるので超おすすめ。
なお、まだ作ったことはないです。ところがこの全粉乳というのが普通のスーパーでは売ってない! 調べたら業務用700gのみ!
さすが、青柳元編集長、超おすすめしてるのに「まだ作ったことはないです」というだけあります……。今回は常温保存牛乳(200ml×2)で代用しました。
先ほどの余裕はなんだったのか? 写真撮影は上手いけど実は不器用さんだったの??
鍋から目を離した隙に、牛乳が沸騰して溢れ出して大惨事に……。小学生の時とか、お調子者の男子が牛乳こぼして「くさーい」と怒られるパターン。でもこういう少年っぽさ(?)がこれまでのYAMA HACKを楽しくしてくれていたのも確か。ラストグッジョブ、2代目!
編集部
荻原
もっと牛乳臭くなるのかなと思ったけど、全くそんなことはない! カルボナーラというよりクラムチャウダー風。
編集部
川尻
見た目以上にカルボナーラの味になってておいしかった。最初にベーコンを炒めたらさらにおいしいかも!
編集部
村岡
パスタじゃないのにカルボナーラになってて、麺のポテンシャルすごい!
イタリアンアレンジだけあって、女性陣には大好評。
元編集部
青柳
ベーコンとチーズの塩味がいい仕事をしている。思ったよりずっとカルボナーラのような味わいで満足度高い。チーズを入れすぎるとコッヘルにこびりつくので要注意!
こびりつくので要注意!と軽く言ってましたが、このコッヘルは編集部荻原の私物ですよ……。
さて、気になる判定結果はいかに?!
まず第一の目的である「高カロリー部門」。これは数値でジャッジします。
- 選手,カロリー
- 第1位,マーボーヌードル(川尻),約1,002kcal
- 第2位,北海道ヌードル(生井),約871kcal
- 第3位,漢!男ヌードル(大迫),約853kcal
川尻選手のマーボーヌードルが優勝確定。
悩ましいのが、美食部門。
選手権を開催するにあたって、正直なところ大会主催者の私(村岡)としては、
編集部
村岡
みんな、ウケ狙いでラードとか塊肉とか投入してきたらどうしよう……
……と不安だらけでした。面白ければいいじゃなくって、ちゃんとおいしいものを提案したい!!!と。
そういう意味では、今回編集部員が出してくれたレシピは、バリエーションもいろいろで実食しても満足がいくものでした。「やるときはちゃんと真面目にやる」。これって、レジャーとしての登山にも置き換えられるのでは?と。なので優劣つけづらい。
というわけで、こういうスタンスでみんなが記事を作るベースを作って勇退した、2代目青柳編集長に今回のグランプリは授与したいと思います。
青柳さん、見てますかー???
第2回選手権開催は皆さんのデブ飯ヌードル次第!
今回の選手権では、調理方法や具材の組み合わせなど、ブラッシュアップできる課題があれこれあることもわかりました。重さ、栄養バランス、調理器具の選び方などなど。
というわけで、読者のみなさま、思いついたレシピがあればぜひこちらまでお寄せいただけるとうれしいです!
Noシャリバテ、Yes満腹ヌードル!ご応募お待ちしておりまーす!!