長崎女子商電卓部 日本一 全日本電卓競技大会・高校の部

3年ぶり6度目の日本一に輝いた電卓部のメンバー=長崎市、長崎女子商業高

 長崎女子商業高(長崎市栄町)電卓部が「第23回全日本電卓競技大会」(日本電卓技能検定協会主催)の高校の部で団体優勝を果たした。3年ぶり6度目の高校日本一。部員は「練習がきついと思うこともあったけど、続けてきてよかった」と喜びを語った。
 大会は19日、東京都内であり、各地区大会を勝ち抜いた58チーム(うち高校は16校)が出場。同校は3年生の竹森千尋さん、大曲姫花さん、徳永純令さん、塩谷紗耶香さんと2年生の森優希美さん、三浦葉奈さんの6人がエントリーした。加減算など4種類の問題を解き、各校上位3人の得点を合計した結果、同校の優勝が決まった。
 部員は23人。入学時は全員初心者だった。練習では速さを意識し、電卓を全く見ずに1秒間で7文字打ち込めるよう訓練。大会では1問間違えるとそれ以降の解答は全て無効になるため、正確さも体にたたき込んだ。長期休暇や大会前には朝から晩まで電卓を打ち続けることもあった。
 2年間日本一から遠ざかっていた同校。部長の竹森さんは「結果が出ないとやめたくなることもあったが、支え合ってここまで来られた」と笑顔で話した。有終の美を飾り、3月で卒業する3年生は「悔し涙もうれし涙も流した。いい仲間と出会えた」「精神力が養われた。就職しても仕事を一生懸命頑張りたい」などと声を弾ませた。
 新体制の部長となった三浦さんは「先輩たちから引き継いだ伝統を崩さず、精いっぱい力を出したい」と意気込みを語った。

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