玄関口に商い挑戦の場 金沢・横安江町商店街 今春にもシェアスペース完成

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 飲食店や物販などの商売をやってみたい人が間借りできるシェアスペースが今春にも、金沢市の横安江町商店街の玄関口に完成する。同商店街では初めてのシェアスペースで、履き物卸問屋だった築約150年の建物を生かす。真宗大谷派金沢別院(東別院)の門前町として、江戸時代から栄えた商人の町で、「次代の商人」を育む場とする。

 シェアスペースとなるのは商店街の入り口部分にある安江町の元履き物卸問屋「新保屋商店」。1869(明治2)年に創業し、2002年まで存続した。問屋は店舗と住居スペースに分かれており、2013年に店舗部分が喫茶店となり、住居部分は使われていなかった。

 新保屋商店の店主の孫で、市民活動サポートセンターのコーディネーターを務める新保拓海さん(40)=武蔵町=が施主となっている。市民団体や学生らによるまちづくり活動の支援をしている新保さんは、金沢に商売の腕を試せる場所が少ないと感じ、シェアスペースを作ることにした。E.N.N./金沢R不動産(金沢市)が建物活用企画を担当し、1階部分にはキッチンを備えた飲食店営業もできるレンタルスペース、2階部分は月額会員制のシェアオフィスとする計画である。

 北海道など各地を転々とした後、2017年にふるさとである金沢にUターンした新保さんは「商売が軌道に乗ってよそで店を構えても、ルーツがあれば、いずれ戻ってくるはず。商店街のにぎわいにつなげたい」と話した。新保さんはオフィスの管理人を募集している。