飛躍の島本、守屋や新助っ人は… リーグ最強投手陣、阪神の中継ぎは今季どうなる?

阪神・藤川球児【写真:荒川祐史】

藤川、岩崎、島本の3人が昨季は防御率1点台と活躍、新加入のエドワーズはジョンソンの穴を埋められるか

 昨季、リーグトップのチーム防御率3.46をマークし“投手王国”とも言われる阪神。特に中継ぎでは1点台をマークする投手が4人もおり、助っ人のピアース・ジョンソン投手も好成績を残した。ジョンソンはチーム2位の登板数(58試合)をマークしたが、今季はパドレスに移籍。また56試合に登板したラファエル・ドリス投手もブルージェイズと契約した。今季の中継ぎ陣はどうなるのだろうか。

 昨年、頭角を現したのはジョンソンの他、島本浩也投手、守屋功輝投手の2人だ。島本は自身最多かつ昨季チーム最多の63試合に登板し、4勝0敗、1セーブ11ホールド、防御率1.67と大活躍。育成2位でプロ入りし、長い2軍暮らしを経て、ついに9年目で飛躍を遂げた。

 守屋は昨季、チーム3位の57試合に登板し、防御率3.00と好成績を収めた。2018年には4試合に登板し、防御率11.57としていたが、そこから大きな飛躍となった。両者とも連投も多く、多い時では4連投もこなし、ワンポイントから回またぎまで様々な場面で結果を残し続けた。ジョンソンの抜けた今、2人の活躍なしには回らないだろう。

 島本、ジョンソンの他に防御率1点台をマークしたのは藤川球児投手、岩崎優投手だった。2人とも長く1軍で活躍する選手だが、昨季はずば抜けていた。藤川は昨季56試合に登板し、4勝1敗、16セーブ23ホールド、防御率1.77をマーク。39歳とは思えぬ成績で周囲の度肝を抜いた。また藤川より年上の40歳、能見篤史投手も51試合に登板した。

 岩崎も昨季は48試合に登板し防御率1.01と圧巻の成績で、3年連続、自身最多の26ホールドをマークした。3位滑り込みがかかったシーズン終盤には5連投と多用され、すべて無失点に抑えた。クライマックスシリーズ進出に大きく尽力したのは言うまでもない。

 また、新戦力として元ソフトバンクのロベルト・スアレス投手、前インディアンスのジョン・エドワーズ投手が加入。スアレスは2016年には58試合に中継ぎ登板し、26ホールドをマークしており実績は十分。エドワーズはジョンソンの後釜としてセットアッパーとして期待がかかる。昨季頭角を現した島本、守屋が成績を落とさず活躍できるか、また藤川、能見のベテラン陣がシーズンを通してどれだけ活躍できるのかは、今年の阪神の鍵となりそうだ。(Full-Count編集部)

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