「長崎みなとメディカル」 救命センター 2月1日開設

 長崎市立病院機構(兼松隆之理事長)は28日、新地町で運営している「長崎みなとメディカルセンター」について、2月1日に救命救急センターを開設すると発表した。27日に県の指定を受けた。同センターの開設は市内2カ所目、県内では4カ所目となる。
 長崎みなとメディカルセンターは当初、2014年2月の1期棟開院に合わせた救命救急センター開設を目指していたが、救急専門医が定着せず、開設が遅れていた。こうした中、長崎大の「救急・国際医療支援室」から2人の専門医の派遣が決まり、必要な人員体制を構築できたという。
 救急患者に対してはこれまで専門医ら3~4人を中心に対応してきたが、センターでは5~6人を中心に対応する。既存の高度治療室(HCU)22床のうち8床については、4月から、より看護が手厚い集中治療室(ICU)に転換する。
 最重症患者の受け入れでは、これまで通り長崎大学病院(長崎市)の救命救急センターと役割分担し、長崎みなとメディカルセンターは心血管・脳血管疾患を中心とする方針。市立病院機構は「関係機関と連携して体制構築、人材育成に力を注ぐ」としている。
 県内の救命救急センターはほかに、国立病院機構長崎医療センター(大村市)と佐世保市総合医療センターにある。

© 株式会社長崎新聞社