新幹線長崎ルート JR九州社長「一刻も早い進展を期待」 国と佐賀県の協議

 JR九州の青柳俊彦社長は28日の定例会見で、九州新幹線長崎ルートで未着工の新鳥栖-武雄温泉(佐賀県)の整備方式を巡る国土交通省と佐賀県の協議入りについて「一刻も早い進展を期待したい」と述べた。
 赤羽一嘉国交相と佐賀県の山口祥義知事は昨年12月、事務レベルで協議の在り方を確認することで一致。青柳氏は「非常にうれしく思ったが、1カ月半たっても状況は変わっていないようだ」と述べ、早期の協議入りを希望した。
 青柳氏は1月1日付と9日付の長崎新聞のインタビュー記事で、長崎ルートがフル規格で全線開業した場合、特急みどり(博多-佐世保)の運行に関し、武雄温泉で新幹線と乗り換えるリレー方式も選択肢になるとしていたが、「まだ整備方式が決まっていない段階。仮に全線フル規格で整備された場合でも十数年以上の将来のことであり、現在は検討していない」と補足し、発言を訂正した。
 このほか、博多-長崎間の所要時間が国交省試算の最短で約51分を下回る「40分台も可能」としたインタビューでの見解を撤回した。「およそのイメージで話をしてしまったところに問題がある」と釈明した。

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