通算1863勝の老将・ベイカーがアストロズの新監督に就任へ

日本時間1月29日、USAトゥデイのボブ・ナイチンゲールが伝えたところによると、アストロズは解任されたAJ・ヒンチに代わる新監督としてダスティ・ベイカーを招聘する方針を固めたようだ。ナイチンゲールは、アストロズとベイカーの契約がまだ完了していないことを報じているが、近日中にも球団からの正式な発表が行われる見込みだ。

アストロズは2017年シーズンに不正なサイン盗みを行っていたとされる疑惑についてMLB機構の調査を受け、ヒンチとジェフ・ルーノウGMには1年間の職務停止処分が科された。それを受けてジム・クレイン・オーナーはただちにヒンチとルーノウの解任を決定し、後任探しに着手。新GMよりも新監督の選定を優先し、2月上旬までに決定したい意向を示していた。

現在70歳のベイカーは、メジャーでの監督歴22シーズンを誇るベテラン監督であり、直近では2016年から2年間ナショナルズの監督を務めた。2年連続で地区優勝しながらも地区シリーズで敗退し、その責任を取らされる形で監督の座を退いたものの、アストロズはサイン盗み問題に揺れるチームに安定をもたらすべく、経験豊富な指揮官にチームを託すことを決断したようだ。

1993年にジャイアンツでメジャーの監督としてのキャリアをスタートしたベイカーは、2002年まで10年間ジャイアンツで監督を務め、2002年にはワイルドカードから自身唯一となるリーグ優勝を成し遂げた。翌2003年からは4年間カブスで指揮を執り、2008年からの6年間はレッズ監督。そして、2016年から2年間ナショナルズでも監督を務めた。

最優秀監督賞を1993年、1997年、2000年と3度受賞し、通算1863勝(勝率.532)を記録。ポストシーズンにはナショナルズ時代の2度のほか、ジャイアンツ時代に3度(1997年、2000年、2002年)、カブス時代に1度(2003年)、レッズ時代に3度(2010年、2012年、2013年)、キャリア通算で9度出場している。

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