【レビュー】ついに観れた! 嵐のドキュメンタリー『Voyage』2話。そのかけがえのない嵐らしさ

2019年12月31日に第1話が配信されたNetflixの嵐のドキュメンタリーシリーズ「ARASHI’s Diary -Voyage-」

第2話のタイトルは「5×20」。

「1年以上にわたる20周年アニバーサリーツアー 5×20」の初日の直前。ツアーの数々の名場面と舞台裏が断片的に映し出される。

ツアー開始72日前にあたる2018年9月5日。嵐の数々の名曲のタイトルが貼られたホワイトボード。それを見つめる松本潤の後ろ姿。

「このとき5人は活動休止を心に決めていた」という文字──。

「5×20」ツアーの、あのセットリストの、あの演出の、あの衣装の裏にはどんな時間と想いが詰まっていたのか。

コンサートを司る松本潤の、メンバーの魅力をすべてわかった上で、お客さんは何を見たいか、自分たちは何を見せたいかを徹底的に考えるストイックさと熱意。

それを軸に、活動休止を胸に秘めながら、コンサート初日に向かうまでの5人のありのままの姿が映し出される。

おどけながらも母のような包容力で場をひとつにする櫻井翔。

的確にみんなをサポートし、メンバー4人への愛溢れる二宮和也。

リーダーとしてグループの精神的支柱と安心感を担う大野智。

高熱をおしながら、ひたむきさと懸命さで空気を色づかせる相葉雅紀。

第1話は活動休止に至った5者5様の苦悩が生々しく切り取られていたが、第2話は嵐20周年の最大イベントのひとつであるツアーの裏側を通して、この5人が一体となることの尊さがシンプルに伝わってくる。

かっこつけたパンフレットの写真を見て思わず笑ってしまう大野に突っ込む櫻井。

それにつられて集まってくる松本、相葉、二宮。

自然体でいることでその人間臭い魅力的な素が零れ落ち、これまでのアイドル像を塗り替えたのが嵐だ。

より一層、真剣で深い絆が溢れている現場ではあるが、櫻井がふともらした「確かに今日は今日しかない」という言葉しかり、この時間が活動休止に向かう途中であることが切ない。

しかし、5人は全力でゴールまで駆け抜けようとしている。

最後には第3話と第4話の予告も。

二宮和也は最大のリスペクトと愛情をこめて自分以外の4人のことを「あの人たち」と呼ぶ──。

『ARASHI’s Diary -Voyage-』

■出演:相葉雅紀、松本 潤、二宮和也、大野 智、櫻井 翔
■演出:原田陽介
■エグゼクティブ・プロデューサー:藤島ジュリーK. 坂本和隆
■エピソード:全20話以上 (毎月不定期配信予定)

Netflixにて全世界独占配信

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