前回、前々回で「スマホ恐怖症を克服する方法」についてお話ししました。今回はその続きで「マスメディア」と言われるすべての情報を鵜呑みにしないことがいかに大切かについてお伝えします。
- 家族のスマホを一括で管理できるgoogleの「ファミリーリンク」
- 「マスメディア」の情報を鵜呑みにしない
- 「メディアリテラシー」について考えよう
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家族のスマホを一括で管理できる「ファミリーリンク」
さて、最近スマホを所持する子どもの低年齢化が進んでおり、スマホと子どもの距離間について悩んでいる保護者も多いのではないでしょうか。
Googleは「ファミリーリンク」というサービスを日本でも開始しています。13歳未満の子ども用Googleアカウントを作成し、アプリのダウンロードや購入を制限できるようになりました。ファミリーグループを作成すれば家族で管理できたり、子どものスマホをリモートでロック、GPSによる子どもの現在位置を確認することもできます。また子どもがアプリをダウンロードしようとしたときは、親に通知がきて、親の許可が必要なります。
Androidを家族でお使いの方は、ぜひ「ファミリーリンク」を使ってみてはいかがでしょうか。
「マスメディア」の情報を鵜呑みにしないこと
ところで現在、スマホやパソコン、タブレットなどといったもの以外にも、昔から存在する新聞や雑誌、ラジオ、チラシ、テレビなど、あらゆるところで「マスメディア」と触れることが多いと思います。
外を歩いているとき、家の中にいるとき、いつも目にしている看板や電車の中づり広告、チラシやポスター、テレビのモニター画面など、日常的に目に入るものすべてが「メディア」と言えるような時代になりました。
また、LINEのようなメッセージアプリ内で使用するスタンプや、メールの絵文字、ピクトグラムやアイコンなど、目にすると一瞬でどういった意味なのか理解できるものも、実は「メディア」です。たとえばトイレのマークや非常口のマークも、メディアなのです。
「メディアリテラシー」について考える
情報を読み解く力、情報を活用する力などを総じて「メディアリテラシー」と言いますが、今回はこれについて考えてみましょう。
朝起きたとき、テレビでニュースを見たり、スマホでインターネットの速報ニュースなどを見ることがあると思います。ニュースは、制作者側が伝えたいことを選んで内容を決めているので、そこには作り手の意図が含まれているのです。
大手のテレビ局だからといって、事実や正しい情報を流しているとは限りません。本当にそのニュースが正しいのかということは、複数のニュース番組や他の媒体(ラジオや新聞、海外ニュースなど)と比べないと、判断するのが難しいのです。
そのほかにもアニメやドラマは、人を楽しませたい、なにかに気づいたり考えたりしてもらいたいといった背景があってつくられています。同じように、旅行のガイドブックは行先やお勧め情報を示し、ファッション誌は流行の商品を読者に購入してもらうためにつくられています。
情報が正しいかを判断する方法
SNSは人と人を簡単につなぐようになり、ひと昔前は出会えなかった遠い地域の人や外国に住む人とも気軽に知り合えるようになりました。まさに、そんなネット社会に生きる今だからこそ、一番知ってほしいことが「メディアリテラシー」と言えるかもしれません。では、どのようにしてその情報が正しいかどうかわかるのでしょうか。
ひとつの方法として、メディアの情報を5W1H(who:だれが、when:いつ、where:どこで、what:なにを、why:なぜ、how:どのように)として考えていくという方法があります。すぐにできることなので、さっそく実践してみてくださいね。
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