ジビエ料理、永田町にPR 自民党本部で消費アピール、官房長官「鳥獣被害根絶にも重要」

 ジビエ(野生鳥獣肉)の消費拡大に向け、料理や加工品の魅力をアピ-ルするイベントが29日、自民党本部で開かれた。神奈川県内閣僚も駆け付けて野性味あふれる逸品に舌鼓を打った。

 イベントは大日本猟友会が主催し、シカ肉のカレ-などが振る舞われた。菅義偉官房長官(衆院神奈川2区)は「鳥獣被害をなくすためには、ジビエの振興が極めて大事だ」とあいさつ。田中和徳復興相(10区)も熊肉のハムなどを味わい、「おいしい」と笑顔を見せた。

 政府はジビエの利用拡大を通じ、野生鳥獣による農作物被害の防止や地域振興を目指している。

 わな猟免許の資格を持つ自民の牧島かれん氏(17区)は「ジビエの魅力が広がることで猟友会活動の活性化にもつながる」と話し、鳥獣被害対策の担い手増への効果を期待。「設備や環境が整っていないために捕獲したシカなどがジビエに活用されないこともある。必要な予算をしっかり拡充していきたい」と語った。

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