プレミアリーグ「最優秀若手賞、最有力候補」はこの5名

1974年に創設された『PFA年間最優秀若手賞』。これまでクリスティアーノ・ロナウドやセスク・ファブレガス、ハリー・ケイン、ウェイン・ルーニーらが受賞してきた。昨季はラヒーム・スターリングがそのタイトルを手にし、さらに今季も活躍を続けている。

選手や指導者、解説者らの投票によって決まるこのタイトルを、今季は一体誰が獲得することになるのか…『Sportskeeda』はその候補として5名の選手をピックアップしている。

5位:タミー・アブラハム(チェルシー)

チェルシーが受けた補強禁止処分によって最も大きな恩恵を受けた選手だろう。オリヴィエ・ジルーよりもゴールを奪える選手を探していたこともあり、うまく役割にフィットした。

かつてスウォンジー・シティにローンされた際に失敗したという経験があったが、それをうまく成功の糧にした。

チェルシーは厳しい夏のマーケットを過ごしたものの、チャンピオンズリーグ出場権を獲得できそうなポジションにいる。それを導いたのは間違いなく21歳のタミー・アブラハムだ。

4位:ジェームズ・マディソン(レスター)

2部のノリッジから2018年の夏にレスターへとやってきた彼は、すぐにチームの絶対的な司令塔となり、9位フィニッシュという好成績をあげる助けとなった。

そして今季はそれ以上のプレーを見せている。6ゴール3アシストという記録以上に、レスター全体のチャンスを作り出す基盤の仕事をしている。スルーパスやクロスの数も印象的だ。

昨年夏に初めてイングランド代表に選ばれたことは驚きではないし、マンチェスター・ユナイテッド移籍の噂が流れたもの当然だ。ジェイミー・ヴァーディがゴールを量産できているのも彼のお陰である。

3位:ジャック・グリーリッシュ(アストン・ヴィラ)

昨季アストン・ヴィラをプレミアリーグ昇格に導いたキャプテン。かつて降格を経験した時には若さもあって多くのトラブルを起こしてしまったが、今やその影もない。

今季は7ゴール5アシストという記録を残しており、プレミアでも有数の輝きを見せるミッドフィルダーだ。パートナーとなるジョン・マクギン不在の際にも力を発揮し、応用力も証明した。

昨年9月に24歳になったのだが、一応PFA年間最優秀若手賞のルールでは「シーズン開始時に23歳であること」なので対象となる。2010年のミルナー以来、アストン・ヴィラの選手がタイトルを獲得できるかもしれない。

2位:マーカス・ラッシュフォード(マンチェスター・ユナイテッド)

すでに名門マンチェスター・ユナイテッドで200試合以上に出場し、イングランド代表でも38capを獲得している。もはやベテランのような数字だが、彼はまだ22歳という若さだ。信じられない。

驚くほど才能がある10代としてデビューし、すでに長い道のりを歩いてきた。得意とするストライカーのポジションで起用されない時期も過ごし、精神的にもさまざまなものを乗り越えてきた。

今季は全公式戦で19ゴールを記録している。残念ながら背中の骨折によって離脱をしてしまったが、これまでの成績だけで見ても十分にタイトル候補として有力な存在だ。

1位:トレント・アレクサンダー=アーノルド(リヴァプール)

ナサニエル・クラインの怪我によって、おそらく期待よりも早くトップチームに組み入れられたアレクサンダー=アーノルド。しかしそのパフォーマンスはあまりにも素晴らしいものであり、常にプレーできる頑丈さで監督の信頼を得た。

21歳の彼はすでに世界最高クラスの右サイドバックであり、特に攻撃参加からのクロスは絶品だ。芸術品とも言える配球で、左のアンドリュー・ロバートソンと絶妙なコンビを形成している。

今季のアシスト数はプレミアリーグでケヴィン・デ・ブライネに次ぐ数字となっており、すでにベストイレブンに組み入れられてもおかしくない存在。DFであるということがどう出るかではあるが、おそらく最優秀若手賞の最有力候補だ。

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