鹿町工高生徒からノロウイルス検出 嘔吐や下痢訴えで

 佐世保市鹿町町の長崎県立鹿町工業高で生徒などが嘔吐(おうと)や下痢などの体調不良を訴えた事案について、市保健所は29日、症状があった66人のうち9人からノロウイルスが検出されたと発表した。原因は特定しておらず、食中毒と感染症の両面で調べている。
 市保健所によると、検便では9人からノロウイルスが検出され、うち1人からは黄色ブドウ球菌も見つかった。症状を訴えた生徒らの食事などを調査している。
 同校では、21日午前に寄宿舎で暮らす生徒1人が嘔吐や発熱、下痢などを発症。その後も寄宿舎の生徒を中心に自宅生や教職員、寄宿舎の調理従事者にも同様の症状が見られた。同校は24日を臨時休校にし、27日に再開した。生徒らは快方に向かっているという。

© 株式会社長崎新聞社