藤沢唯一の城跡・大庭城の実態に迫る 2月1日シンポ

公園として整備された大庭城跡(藤沢市提供)

 藤沢市内で唯一現存している城跡として知られる大庭城跡(同市大庭)の実態に迫るシンポジウム「上杉の城館~大庭城を外から見る」が2月1日、Fプレイス労働会館ホール(同市本町)で開かれる。同市の主催。

 大庭城は、平安時代の末期に大庭荘を本拠としておこった関東平氏の大庭氏の拠点であったとされるが、明らかな記録はない。室町時代中ごろに太田道灌が本格的に築城、扇谷(おうぎがやつ)上杉氏の拠点になった。

 戦国時代の1512年、小田原の北条早雲に攻められ、落城。同氏が豊臣秀吉に滅ぼされ、廃城となったとされる。

 シンポでは、大庭城を含む扇谷上杉氏の城館と、敵対関係にあった山内上杉氏の城館である杉山城(埼玉県嵐山町)、深大寺城(東京都調布市)、七沢城(厚木市)を中心に、両上杉氏の城館について報告する。

 講師は第一線の研究者で、静岡古城研究会会長の望月保宏さん、藤沢市文化財保護委員の伊藤一美さん、嵐山町教育委員会の村上伸二さんら5人。

 参加無料、午前10時から。定員280人(当日先着順)。問い合わせは、藤沢市郷土歴史課電話0466(27)0101。

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