「パンダ」が戻ってきた! ジャイアンツがサンドバルと再契約

ジャイアンツに「パンダ」が戻ってきた。日本時間1月30日、関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、ジャイアンツは「カンフー・パンダ」の愛称で知られる人気者のパブロ・サンドバルとマイナー契約を結ぶことで合意に達したようだ。今回の再契約について、現時点では球団からの正式な発表はないものの、MLBネットワークのジョン・ヘイマンは基本給が200万ドル、出来高が最大75万ドルであることを伝えている。

2010年代前半にジャイアンツが3度のワールドシリーズ制覇を成し遂げた当時の中心選手の1人であるサンドバルは、レッドソックスへの移籍を経て、2017年途中にジャイアンツへ復帰。昨季は4年ぶりの3ケタとなる108試合に出場し、打率.268、14本塁打、41打点、OPS.820とまずまずの活躍を見せたが、右肘を痛めて戦列を離れ、トミー・ジョン手術を受けた。現在はそのリハビリ中で、順調に回復すれば、メジャーへ昇格して一塁と三塁のバックアップを務めることになりそうだ。

今回の再契約は決して保証されていたものではなく、昨年8月に右肘の炎症で戦列を離れたサンドバルは、キャリア継続のためにトミー・ジョン手術を受けることを決断。しかし、手術を受ける前に1度だけ戦列に戻り、サンドバル自身が「第二の父」と呼ぶブルース・ボウチー監督(昨季限りで勇退)のもとで1度だけ打席に入り、本拠地オラクル・パークに集まったファンからスタンディングオベーションを浴びた。サンドバルは「自分がフリーエージェントになることは知っている。残りのキャリアをここで過ごしたいと思っている」と語り、ジャイアンツとの再契約を望んでいることを明らかにしていたが、この時点ではもう1度ジャイアンツのユニフォームを着られる保証はなかった。

ヘイマンによると、フィリーズとメッツもサンドバルの獲得を狙っていたようだ。しかし、サンフランシスコを愛する「パンダ」はマイナー契約でジャイアンツに戻ることを選択した。

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