東京大学発AIスタートアップ アイデミーに出資し、協業を加速

2020年1月30日
ダイキン工業株式会社

東京大学発AIスタートアップ アイデミーに出資し、協業を加速
AI人材の育成を強化し、AIを活用したソリューションの創出をめざす

ダイキン工業株式会社は、このたびEラーニングを活用したAI人材の育成、ビジネスへのAI活用支援事業を展開する東京大学発のスタートアップ企業、株式会社アイデミー(以下、アイデミー)が実施した第三者割当増資を引き受け、約1億円を出資しました。本出資は、アイデミーと中長期的に安定した協業関係を構築し、当社のAI人材の育成を強化するとともに、AIを活用した新たなソリューションの創出を目的とするものです。
当社は、新たな空調ソリューションの創出、ものづくり技術の高度化、業務改革の推進に向けて、AIの活用が不可欠だと認識しています。2017年12月には、大阪大学の協力の下、AI・IoT人材を育成する社内講座『ダイキン情報技術大学』を開講し、AIを用いた技術開発や事業開発を担える人材の育成を積極的に進めています。
東京大学発のスタートアップ企業であるアイデミーは、「先端技術と産業領域の融合に取り組む人と組織を支援する」をミッションに、Eラーニングを軸とした個人向けAI教育プログラム、法人向けAIソリューションサービスを提供しています。法人向けサービスでは、AI教育コンテンツの提供や、課題の整理・PoC開発の支援などのコンサルティング事業、実際の保守・運用を簡潔化するテクノロジー事業などを展開しています。
当社は、アイデミーと2019年1月から協業に取り組んでおり、ダイキン情報技術大学を中心として新入社員、一般社員、管理職を対象に、AI人材育成のためにアイデミーが提供するEラーニングプログラムを活用しています。また、当社が異業種の他企業と共同で運営しているコワーキングスペース「point 0 marunouchi(ポイントゼロマルノウチ)」での実証実験から得られたデータを基にオフィスの生産性向上に繋げるAI活用ソリューションを検討するなど、様々な部門が保有するデータの活用に取り組んでいます。今回の出資により、アイデミーとより強固なパートナーシップを構築していきます。
当社は、社内外の技術、知恵を融合するオープンイノベーションを推進するため、大学や企業と積極的に連携をしています。2018年12月には東京大学と産学協創協定を締結し、協創プログラムの一つに「ベンチャー企業との協業を通じた新たな価値の社会実装」を掲げており、アイデミーとの協業は東京大学との提携をきっかけにスタートしました。また、2019年11月にはスタートアップ企業との協業を推進する組織「テクノロジー・イノベーションセンター CVC室」を設立しました。世界のスタートアップ企業を対象に2024年までの5年間で110億円の出資枠を設定しており、アイデミーへの出資はこの出資枠を活用したものです。今後も新たな外部パートナーとの強固な関係を構築するため、本出資枠を活用しながら、オープンイノベーションの取り組みを加速します。