三沢二中・冨田さん大臣賞 父思い「三行詩」

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文科大臣賞に輝いた冨田さんの三行詩と、青沼さんが描いたイラスト

 日本PTA全国協議会の本年度「楽しい子育て全国キャンペーン」の「三行詩」の中学生の部で、三沢市連合PTA(市連P)が推薦した市立第二中3年・冨田美香さん(15)の作品が文部科学大臣賞に輝いた。「『話しかけないで』 そう言っているけれど 聞かなきゃ さびしい お父さんの声」と、父親を思う心の内を表現した。

 「家庭で話そう!我(わ)が家(や)のルール・家族のきずな・命の大切さ」をテーマに小学生、中学生、一般の3部門で募集。全国から約14万8千点の作品応募があり、このうち中学生の部には4万9648点の応募があった。3部門を通じ、県内での入賞者は冨田さんだけ。

 冨田さんは「最近、父と衝突していることを思い出し、この作品ができた。受賞の知らせを聞いたときは驚いて言葉が出なかった。作品の内容や受賞について、父はうれしそうだった」と喜びを語った。

 市連Pは14年間にわたり家族への思いをつづった三行詩を募り、発表するなどの事業を行い、前年度も推薦した市内中学生の作品が文科大臣賞を受賞した。舩見昌功会長は「2年連続の受賞。引き継がれてきた市連Pの三行詩の事業が実を結んでいると思う。学校の先生の行き届いた指導にも感謝したい」と話した。

 冨田さんは29日、市役所を訪れ、小桧山吉紀市長に受賞を報告した。小桧山市長は「多感な年代の女の子と父親の微妙な距離感がよく出ている。持っているセンスにこれからも磨きをかけて」、冨田敦教育長は「この三行詩を読むことで中高生の父親が安心して元気になり、ほっとすると思う」とたたえた。

 冨田さんを含む上位入賞者の作品は全国協議会のカレンダーに採用され、漫画家・青沼貴子さんがイラストを添えた。