公立夜間中学、4割が前向き回答 岡山市教委の市民アンケート

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 岡山市教委は30日、不登校などで義務教育を十分に受けられなかった人が通う「公立夜間中学」の開設を検討するため、市民に行ったアンケート結果をまとめた。回答者のおおむね4割が「自ら学びたい」「周囲に知らせたい」などと夜間中を肯定的に捉えている状況が浮かび上がった。

 アンケートは昨年6~8月、一般社団法人「岡山に夜間中学校をつくる会」と共同で行った。つくる会が運営する夜間中の生徒に加え、公民館やスーパー、病院などに計1万4079通を配り、810通の回答があった(回答率5.8%)。一部回答者からは聞き取り調査も行った。

 「夜間中学のことを知らせたい人がいる、または自身が学びたいと思うか」(複数回答)との設問では「身近にいる」が103件、「思いつく人がいる」が100件、「自分が学んでみたい」が143件となり、回答数のおおむね4割が前向きに捉えた。

 一方、「まわりにもいないし、自分も学びたいとは思わない」が478件で最も多かった。無回答は34件。

 自分が学びたいと答えた人のうち「夜間中学に期待すること」(複数回答)では、「中学校程度の学力習得」が66件で最多。「読み書きの習得」が45件、「就労・生活のため」が44件―と続いた。

 2016年成立の教育機会確保法では、卒業資格が認められる公立夜間中の設置を都道府県や政令指定都市に促している。県内にはなく、市教委は現状を把握しようとアンケートした。

 市教委は公立夜間中とは別に、6月にも市内2カ所に「夜間教室」を開設する方針。生涯学習課は「教室を運営しながら利用者らのニーズをみて、公立夜間中開設の検討材料にしたい」としている。

 公立夜間中は8日現在、東京や広島など9都府県に33校ある。