【映画レビュー】アニメの世界を現実の世界を現実で再現!!/映画『前田建設ファンタジー営業部』1/31公開

実際の会社による「アニメの世界を現実に」というトンデモ実話を映画化した『前田建設ファンタジー営業部』が1月31日から全国公開となります。

タイトルからして意味不明だとは思いますが、これがドタバタお仕事エンターテイメント作品として秀逸なんです!! さらに、嫌々スタートだったプロジェクトに奮闘&没頭!! そのうち熱い思いがスパーク!! 後半は熱血展開へシフトチェンジ!! クライマックスは、前半からは想像もできない熱いドラマが待ち構えています!!

マニメ『マジンガーZ』の格納庫を作ろう!!

ダムやトンネル、発電所などの建設業に携わってきた前田建設。舞台は、その広報グループ。「『マジンガーZ』の地下格納庫って、本当に作れるのかな?」。普通なら考えても口に出さないレベルの思いつき。それを上司に強要される広報部一同。「実際に前田建設の技術や実在する材料で建設したら?」という架空レポートの制作ミッションが発動!! 広報部もファンタジー営業部へネームチェンジ!!

所が、名作『マジンガーZ』と言えど、アニメ(の設定)だから、格納庫の設定も回によってのバラつきが発覚!! "アニメだからの力業"みたいな設定も発見!! それを建設するにあたっての技術的な設計の問題も発生!!

ギャップ効果発動のジャンル無双っぷり!!

一見アホみたいなシチュエーションをシリアス&大真面目な演出で見せるんです!! シリアスであればある程、笑えるというギャップ効果発動!!

無鉄砲な企画に翻弄される各キャラたち。プロジェクトに絡んでくるクセの強い人々。最初は嫌々な参加だった主人公。ですが、僅かな建設センスの持ち主だった事と日本の技術者たちのプライドに触れ、徐々に変化。まさかの泣けるエンターテイメントな仕上がりに!! つまり、"お仕事エンターテイメント"でもあり、"青春コメディ"でもあるジャンル無双っぷりなんです!!

クセだらけの登場人物たち!!

主人公で広報部の若手社員を演じるのは、高杉真宙。去年だけでも『十二人の死にたい子どもたち』、『笑顔の向こうに』、『映画 賭ケグルイ』、『見えない目撃者』、『超・少年探偵団NEO Beginning』と話題作へ連続出演。特にドラマシリーズから映画版公開となった「賭ケグルイ」シリーズでのツッコミポジションの巻き込まれキャラは抜群!! 本作でも"上司に逆らえないから何も言えないけど確実に不満"という、ほぼ表情のみで見せる芝居は熟練の域。本作が「賭ケグルイ」シリーズや『トリガール』でタッグを組んだ英勉 監督なんで、そこは言わずもがなコンビ。人畜無害オーラで無条件に感情移入してしまいます。

また広報部を無謀な企画へ連れ出す上司アサカワ役には、"おぎやはぎ"の小木博明。芸人としては説明不要の活躍っぷりですが、本作を観てビックリ!! 予想外に芝居が上手い!! 空気を読まず、部内を掻き乱す!! その中で憎めないトボけた味わいまで醸し出す!!

さらに、主人公と共、この計画に巻き込まれていくメンバーのクセが強いこと!! 紅一点の女性メンバーを演じる岸井ゆきのもなかなかのクセ者。昨年、絶賛された出演作『愛がなんだ』では痛いメンヘラ女子を演じていましたが、本作では一変。建設会社の社員とは思えないくらい無知なコメディリリーフ要素キャラを演じています。「マジンガーZ」と「ガンダム」を間違えてる小ボケが笑えました!!

主人公の頼りない先輩役に上地雄輔。ウザめな職人気質の技術者を六角精児

イケンメなのに掘削バカな町田啓太。アニメのオタクの本多力。次々とクセのあるキャラが登場。
そんな笑えて熱くて泣ける映画『前田建設ファンタジー営業部』は、1月31日より新宿バルト 9・イオンシネマほか全国公開 となります。

映画『前田建設ファンタジー営業部』

出演:高杉真宙 上地雄輔 岸井ゆきの 本多力 /

町田啓太 六角精児 / 小木博明(おぎやはぎ)

監督:英勉/脚本:上田誠(ヨーロッパ企画)/

原作:前田建設工業株式会社 『前田建設ファンタジー営業部1 「マ ジンガーZ」地下格納庫編』(幻冬舎文庫) 永井豪『マジンガーZ』

主題歌:氣志團「今日から俺たちは‼」(影別苦須 虎津苦須)/配給:バンダイナムコアーツ 東京テアトル

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