がん免疫療法の効果有無、事前に判定 ノーベル賞の本庶氏らグループ発見

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京都大学

     がん免疫療法の一つである免疫チェックポイント阻害薬PD1抗体の有効性を判定する手法を見つけたと、京都大の本庶佑(ほんじょたすく)特別教授らのグループが発表した。一部のがん患者に劇的な効果がある一方で、無効な患者も多いPD1抗体投与法の改善につながる可能性がある。米科学誌に30日掲載された。

 PD1抗体の開発を主導した本庶特別教授は2018年にノーベル医学生理学賞を受賞した。本庶特別教授や茶本健司准教授らは治療法として改善するため有効な手法を探してきた。

 グループはPD1抗体を投与した肺がん患者47人について、血液の液体成分にある247の代謝産物と、リンパ球の一つT細胞に関わる57の成分を解析した。その結果、特定のT細胞の割合など4項目の測定で、PD1抗体の効果の有無が9割以上と従来より高い正解率で判定できた。

 茶本准教授は「血液中の成分を分析する手法なので患者への負担も少ない。まだ技術的な課題はあるが、今後も実用化に向けて検討を重ねたい」と話した。