ニューヨークで結婚の手続きをするには?【2】所要時間5分の挙式。結婚証明書をゲット!

ニューヨークで結婚をするには、どのような手続きをしたら良いのでしょうか。以前の記事(ニューヨークで結婚の手続きをするには【1】結婚許可証の申請)では、結婚許可証(Marriage License)の手続きについて説明いたしました。結婚許可証(Marriage License)をもらったら、いよいよ正式に結婚(入籍)できます。今回は、結婚証明書(Marriage Certificate)の手続きについてご案内します。

(C)Ruben Martinez Barricarte/Schutterstock.com

結婚しに、市役所へ行こう

ニューヨーク シティ・クラーク(市役所の市書記事務局)の外観

結婚して良いという結婚許可証(Marriage License)(「ニューヨークで結婚の手続きをするには【1】結婚許可証の申請」 記事参照)を貰ったら、いよいよ結婚できます。筆者の場合、クイーンズのシティ・クラークで結婚許可証を貰いましたが、結婚するのはマンハッタンにしました。

結婚許可証と結婚証明書(入籍する)をもらうのは同じ場所でなくても良く、ニューヨーク市内マンハッタン、クイーンズ、ブルックリン、ブロンクス、スタテンアイランドの好きなところへ行けます(前回結婚許可証を貰った時、市役所職員に確認済み)。

マンハッタン市役所の内装が大理石でカッコイイらしい、SATC(SEX AND THE CITY)のキャリーとビッグが最終的に結婚した場所を見てみようか、NYらしいユニークなカップルがいるかも?の考えで、マンハッタンにしたのです。

https://youtu.be/CUUc_QDfQxo

SATC HD | Big Proposes Carrie | Movie Ending | [HD] /SEX AND THE CITY CLIPS

SATC(SEX AND THE CITY)のキャリーとビッグが最終的に結婚式を挙げたのが市役所ですが、2008年の映画でもあり、下記の点が異なっています。(上記動画は、有名な途中のいざこざが省略されており、プロポーズから市役所のスムーズな結婚となっています。)

SATC(SEX AND THE CITY)の映画(2008年)と現在(2019年6月)の違い

1.現在は結婚手続きのビルが、別館に変わっている。

2.映画では二人きりで結婚しているが、実際にはウィットネス(立会人)1名が必要。

3.映画では他の新郎新婦が参列しているが、挙式の部屋には当事者の関係者以外入場不可。

過去に市役所で挙式した立会人が「あら、ビルが変わったのね」の言っていたので、ビルが別館に変わっているのは間違いないようです。マンハッタンの市役所の近くは、市庁舎(市長のオフィス)があり、裁判所があり、刑務所がありと、悲喜こもごも(?)が揃っています。

ニューヨーク シティ・クラーク マンハッタンオフィス

【受付時間】月曜日ー金曜日(平日のみ) 8:30 am - 3:45 pm

【住所】141 Worth Street, New York, NY 10013

【公式サイト】NYC office of the city clerk https://www.cityclerk.nyc.gov/content/

NYでの結婚手続きについて

https://www.cityclerk.nyc.gov/content/marriage-license

クイーンズ、ブルックリン、ブロンクス、スタテンアイランドは下記を参照

https://www.cityclerk.nyc.gov/content/office-locations-hours

結婚当日、市役所に入るには

さて、結婚当日は、下記が必要です。予約は必要なく、早く到着した順番。ただしウィットネス(立会人)が一緒でないと、順番を呼ばれません。受付終了は3時45分までと早いので、時間にも注意を。

入籍の必要事項

1.写真付き身分証明書(アメリカ人以外はパスポートなど)

2.ウィットネス(立会人)1名(写真付き身分証明書要。アメリカ人以外はパスポートなど)

3.結婚許可証(事前にもらったもの。取得24時間後以降でないと結婚できません。)

4.結婚証明書(Marriage Certificate)の支払い(2019年6月当時35ドル)

レンタルブーケあり

忘れがちだけど、「あったら良かったのに」と思うのが、ブーケ。写真を撮る時に、ブーケがないと華やかさが足りません。そこで、レンタルブーケの登場。1時間6ドル(2019年6月現在)なら悪くないかも。残念ながら生花ではなく、造花です。筆者はすっかり忘れていたのですが、立会人の友人がギフトとして持参してくれました。

結婚ギフトも調達可能

順番を待っている間の時間潰しか、他の州や国から来て挙式を挙げる人用なのか、ギフトショップあり。市庁舎にもギフトショップがあるので、その流れかも?正直、大したものはないです(失礼)。

順番を呼ばれるまで待つ

ウィットネス(立会人)が揃ったら、順番を待ちます。番号が分かれており、Aから始まる番号が結婚許可証を申請するカップル、Cは結婚式をするカップルです。Cの番号が呼ばれるのを待ちます。待つ場所は、廊下にソファがあるだけで、銀行か病院のロビーという感じ。ま、市役所ですしね。人生の一大事というのに、誰も緊張することなく、リラックスしています。さすが、アメリカ。ニューヨークでは、同性婚も認められています。

同性婚について

https://www.cityclerk.nyc.gov/content/marriage-bureau

市役所の挙式で、皆は何を着ている?

順番を待っている間、挙式組は写真を撮っている人が多いです。挙式後、パーティへ行くのか、家族や友人連れで来ているカップルも。ドレスを着ている人もいれば、ちょっとよそゆき、あるいは普段着の人も。ニューヨークなので、なんでもアリという感じ。

所要時間5分もかからない!神父様の前で結婚

カウンターで書類手続きを終えたら(本人と立会人の身分証明書はここで見せます)、いよいよ挙式です。挙式費用25ドルを払い、番号を呼ばれるまでソファで待ちます。マンハッタンは2部屋で、挙式を回しています。他のカップルが入ったと思ったら、あっという間に出て来るので、「結構いい稼ぎになるかもね。結婚証明書35ドルと挙式25ドルで〆て60ドル。毎日何組来るのかしら。」などと考えていたら、順番を呼ばれました。

挙式をする部屋がチャペルらしいのですが、小さい会議室って感じ。式を行う資格のある神父様が挙式を執り行いますが、所要時間5分もかかりませんでした。

一連の流れが知りたい方は、こちらの動画(個人のもの)が、分かりやすく、しかも素敵です。

アメリカで入籍と挙式って、ビックリするほど簡単。しかしながら離婚はすごく大変で、お金がかなりかかります。

写真を撮らせてもらいました。Just Marriedなカップル

ラテン系のカップル。新婦は夏らしくて、素敵な装い。はっきりした黄色がよくお似合いです。

若いインド系のカップル。新婦は、ピッタリと身体の線にフィットした淡いブルーのロングドレスで。新郎新婦の人種も年齢も異なりますが、共通しているのは皆幸せそうなこと。どうぞ、末長くお幸せに。

結婚証明書をもらえたら、永住権を申請する場合は、いろいろな必要書類を集めなければなりません。次回は、どんなものが必要なのかについてご案内します。書類を揃えるのには思うより時間がかかるので、早めに取り掛かったほうが得策。結婚による永住権申請予定の方は、次回も必見ですよ。

[Photos by Hideyuki Tatebayashi]

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