茨城の民話、後世に ひたちなか「常陸みんわの会」CD制作

語り手12人 方言、情緒たっぷり

©株式会社茨城新聞社

CDを制作した常陸みんわの会の吉成智枝子代表(右)と斉藤清子さん=水戸市笠原町

国営ひたち海浜公園(ひたちなか市)の古民家で毎月定例で昔語りをしている「常陸みんわの会」(吉成智枝子代表)は、県内12の民話を収録したCD「茨城のむかし語り」を自主制作した。情緒たっぷりな茨城弁で吹き込んだ。県立図書館や東海村立図書館などに寄贈した。吉成代表は「茨城の民話を後世に残したい」と話している。

同会は地域の民話を掘り起こして語る目的で、2011年に発足した。東日本大震災後に「がんばっぺ茨城」の言葉に力をもらい、メンバーが集まった。

CDでは12人の語り手が収録に臨んだ。那珂市に伝わる「たっつあい話 欲がない」では、人使いの荒い大金持ちの農家から仕事を頼まれ、「玄米を1日一粒、2日目二粒、3日目四粒の倍々でいい」と契約交渉が成立する。ただ一年後には膨大な数になり、大金持ちが困る様子を表現した。ほかには天狗やカッパ、キツネなどが登場する物語がある。

海浜公園では毎月第2土曜日の午前11時からと午後1時30分から実演している。メンバーは水戸、日立、鹿嶋、那珂市、東海村に在住する。保育園、幼稚園、小学校などからの依頼を受け民話の語りを実演する。

同会などは東海村立図書館で3月7日、子どもたちによる布絵民話の発表会を予定している。

CD収録された民話はほかに、身代わり阿弥陀様(日立市)、糸繰り川のカッパ(下妻市)、鰐が淵の釣り人(大子町)、慈雲寺の天狗和尚(茨城町)、秀海上人と雨乞い(小美玉市)、安寺・持方(大子町)、巡査に化けた狐(笠間市)、だいだら坊(水戸市)、孝行娘と弘法泉(常陸太田市)、毛虫とへび(水戸市)、子ぎつねお万(東海村)-がある。(清水英彦)