マーリンズ解雇の陳偉殷 マリナーズとマイナー契約へ

日本時間1月31日、関係者の話によると、マリナーズはマーリンズを解雇されてフリーエージェントとなった左腕、陳偉殷(チェン・ウェイン)とマイナー契約を結ぶことで合意に達したようだ。身体検査を経て、正式に契約成立が発表される見込みとなっている。マリナーズは先発投手の層を厚くすることを目指して補強を進めており、陳はルーキーのジャスティン・ダンや新加入のニック・マーガビシャス、ネスター・コルテス、フィリップス・バルデスらとともに先発5番手の座を争うことになりそうだ。

現在34歳のチェンは5年8000万ドルの契約を結んでいたマーリンズを昨年11月に解雇された。マーリンズとの契約はあと1年2200万ドル分が残っており、陳がマリナーズとの契約で得られる金額を差し引いた残りの金額はすべてマーリンズが負担することになる。オリオールズで過ごしたメジャー最初の4年間では3度の2ケタ勝利を含む46勝32敗、防御率3.72をマークした陳だが、大型契約で加入したマーリンズでの4年間では13勝19敗、防御率5.10に終わり、大きな期待に応えることができなかった。

今季のマリナーズは先発ローテーション5枠のうち、マルコ・ゴンザレス、菊池雄星、ジャスタス・シェフィールド、新加入のケンドール・グレイブマンの4枠は当確と見られており、複数の投手が残りの1枠を争う状況となっている。最有力候補はプロスペクト右腕のダンだが、ジェリー・ディポートGMはダンがメジャーの先発ローテーションに加わる準備が整わない場合、無理に開幕ロースターに入れない方針であることを明言。その場合、陳にとっては開幕ローテーション入りのチャンスとなる。

昨季の陳は45試合すべてにリリーフで登板し、68回1/3を投げて0勝1敗、3ホールド、防御率6.59、63奪三振を記録。被打率.311、被本塁打15本と滅多打ちを食らっていただけに、先発ローテーション入りのためにはピッチングの立て直しが急務となる。

© MLB Advanced Media, LP.