中国留学中の学生にメール、授業や研修取りやめ 新型肺炎、対応に追われる大学

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 新型コロナウイルスの感染拡大に伴って世界保健機関(WHO)が発表した緊急事態宣言を受け、兵庫県内の大学でも、中国に留学する学生の情報収集や帰国検討などの対応に追われた。国は、中国・湖北省に渡航中止勧告を、その他の地域には十分な注意を促す。先行きが見通せない状況に担当者は困惑している。

 関西学院大(西宮市)は「数人が中国に留学中だったが、30日までに全員が帰国した」と説明。31日に検討会議を開き、2020年度の留学も含めて対応を考える。状況によって学生の帰国も視野に入れるが「どうなるか分からない」とする。

 神戸市外国語大(神戸市西区)は、学生19人が中国に滞在する。留学先は湖北省以外の地域だが「学生にはメールで不要不急の外出を控え、感染予防を徹底するように伝えた」と話す。

 現地での授業や研修をやめる動きも。神戸松蔭女子学院大(神戸市灘区)は学生8人が2月23日から中国・福建省の大学で教育実習の予定だったが、中止に。学生や保護者から心配の声が上がったという。中国・広東省の企業での海外インターンシップも取りやめた。

 関西国際大(三木市)も3月に中国・山東省などで予定した短期の海外体験授業を断念。甲南女子大(神戸市東灘区)はホームページで注意喚起するが、担当者は「渡航中止が出ていないので強制はできない。呼び掛けるしかない」と話す。(篠原拓真、中島摩子)