中国人観光客が京都の穴場の滝に続々 SNS映えする「金引の滝」とは

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「日本の滝百選」にも選ばれている金引の滝(京都府宮津市滝馬)

 中国からのインバウンド(訪日観光客)が全国的に増える中、定番とされる観光地以外にも足を運ぶ人が増えていることがマーケティング会社の調べでわかった。京都府内では宮津市滝馬の「金引(かなびき)の滝」が初めて28位に入った。隠れた丹後の景勝地を訪れる中国人が増えている。

 中国市場の調査を手掛ける「トレンドExpress」(東京)が、ウェイボーなど中国のSNS(会員制交流サイト)で「行った」と記された昨年7月から12月までの投稿件数を集計した。1位は「沖縄」で2位「明治神宮」、3位「札幌」だった。

 こうした従来の人気観光地以外にもランキングに入っているのが今回の調査の特徴だ。「金引の滝」は、27位の「鹿苑寺金閣」に続く順位で、30位の「名古屋城」よりも上だった。近畿地方では「堺」が7位、滝が名所の「箕面」も19位と初めてトップ30入りした。

 「金引の滝」は、5年前に全通した京都縦貫自動車道の宮津天橋立インターチェンジから約2.5キロ。「日本の滝百選」に府内で唯一選ばれている。高さ約40メートル、幅約20メートルで滝つぼは浅いところもあり、足をつけて写真映えを狙う人も。ふもとで観光バスを下り、歩いて15分ほどかけて訪れている。

 ホームページで外国人観光客向けに府北部の名所をPRしている観光支援団体「海の京都DMO」の宮田英樹総合企画局長は「金引の滝が上位に入り驚いた。天橋立は中国人が好む龍の形をしており、そこに近くて混雑していない滝なので人気が出てきたのでは」とみる。ほかに、京都市内以外の府内では5位に「天橋立」、26位に「伊根の舟屋」が初めてトップ30にランク入りするなど丹後地域は急上昇している。

 トレンド社は「観光地の人気が分散している。中国人のリピーターがこれまでと違う名所を訪れ始めたり、初来日でも他の人と違う所を訪れてSNSで自慢したりする傾向がある。滝は癒やしと写真映えを求める中国人に人気があるのでは」と分析している。