インターンシップの自己PRに悩んだら…考える5つのステップ!

インターンシップに参加するとき、必ず質問されるのが「自己PR」です。ただ、自己PRを上手にするのは簡単ではありません。そこで、今回の記事では、自分の「強み」と「弱み」を把握して、自己PRを作成する方法を、5つのステップに分けて解説します。また、分かりやすく伝えるための文章構成と例文もご紹介してます。この記事が、インターンシップの自己PR作成に悩んでいる方の助けになれば幸いです。

インターンシップの自己PRで見られていること

リクナビの調査によると、インターンシップの自己PRで、6割以上の採用担当者が「学生の志向や価値観(人物像)」にポイントを置いています。それに次いで、テクニカルな部分の「文章のわかりやすさ」、「学生の能力や行動特性」となっています。

つまり、インターンシップに自己PRをさせる際に企業側は、能力やポテンシャルよりも、人柄にポイントを置いていることが分かります。

(参照元:インターンシップの疑問解消! 自己PRの考え方・伝え方解説|リクナビ就活準備ガイド)

インターンシップの自己PRを考える5つのステップ

採用担当者がポイントを置いていることが分かっても、自己PRを作成するのは難しいと感じる人も多いのではないでしょうか? ここでは、自分の強みと弱みを理解し、分かりやすく他人に伝えるための自己PRの作り方を5つのステップでご紹介します。

自分のこれまでの歴史を書き出す

まずは、生まれてから今日までにあった出来事を、時系列で書き出しましょう。ポイントは3つです。

1. いつの出来事か
2. そのときどう感じたか
3. キーワード

例えば、下記のように書き出してみます。

【出来事の例】

「小学校5年生のとき」引っ越しに伴って転校した。不安がいっぱいだったけれど、新しい友達が増えるのが「楽しい」と感じた。

キーワード:変化(転校)に対して成功体験がある

このように、思い出せる範囲で、自分の経験したことと、そのときの感情、キーワードとなる言葉を書き出します。

心に残っている出来事を10個ピックアップする

次に、生まれてから今日までの出来事の中で、最も心に残っている出来事を10個選びましょう。ランキングにする必要はありません。心に残っている出来事は、その後の行動や思考に影響している可能性が高いです。

自分をよく知る人にインタビューする

ここまで書き出すことができたら、自分では気付けなかった自分を理解するために、自分のことをよく知る友人や家族、恩師などに自分の「強み」と「弱み」をインタビューしてみましょう。

インタビューで聞いた内容で、自分も納得できるものは書き出した内容に書き加えます。また、予期しなかったことでも、なんとなくひっかかる・気になる内容も書き留めておきましょう。時間がたってから、今はと違った感情で受け取ることになる可能性があります。

強みと弱みを理解する

ここまでの内容を踏まえて、自分の「強み」と「弱み」を考えていきましょう。今日までの人生でどのような出来事があり、どのように影響を受け、どのように思考し、行動してきたのかを考えます。

例えば、下記のような出来事と感情から、「完璧を求めるよりも完成を優先する」という強みがあるかもしれないと考えることができます。

【出来事の例】

大学受験で第一志望の大学ではなかったけれど、合格した大学に進学した。そのときは、第一志望校に合格できなかった悔しさよりも、大学入学後のことを想像してわくわくする気持ちが大きかった。

逆に、「目標を達成できなかったとき、振り返りが苦手」という弱みがあるかもしれないと考えることもできます。

このように、心に残った10個の出来事やインタビューで聞いた内容を参考にして、「強み」と「弱み」を考えていきましょう。

ポイントは、いきなり「これが強み(弱み)だ!」と決め付けないことです。仮説を検証するように、これまでの自分が歩いてきた道という事実を基に考えを深めていくことです。

企業との接点を考える

最後は、自分の「強み」と「弱み」を、企業の業務とつなげていく作業です。自己の強みと弱みが分かったとしても、その強みと弱みは、どのフィールドにいるかで逆転する可能性もあります。

つまり、業界・企業研究をしなければ、せっかく自己分析をしても、その結果を十分に活かすことができません。下記の5点を把握しておきましょう。

  • 企業理念
  • これまでの企業の歴史
  • 業界でのポジション(シェア、規模など)
  • 業界・企業に興味を持ったきっかけ
  • 業務内容

そして、企業で働いたときのことをイメージして、自分の強みはどのように活きるのかを考えます。強みが複数ある場合は、どの強みが最も活用できるかを考えましょう。

自己PRの文章構成

先出のリクナビのアンケートで、46%の採用担当者が見ている「書かれている内容・文章のわかりやすさ」をクリアするためには、文章構成が大切です。文章は、以下の3つの要素で構成していきます。

1. 結論(強み)を伝える
2. エピソードで結論を補強する
3. 企業でどのように強みを活かせるかを書いてまとめる

①結論となる自分の強みを伝える

まず、結論となる自分の強みを最初に書くことで、読み手は最初の一行であなたの強みを知ることができます。これには2つのメリットがあります。1つは、読み手が負担なく自己PRを読み進められるということです。結論が分かっているので、結論を念頭にそれ以降の文章を読むことができます。

また、要件や結果を最初に伝えるのは、ビジネスの世界では常識。自己PRの文章構成で、それができれば、ビジネスパーソンとしての基本ができていると伝えられるでしょう。

②結論を補強するエピソードを伝える

次に、結論の理由・根拠を具体的なエピソードで伝えます。具体的なエピソードは、学生時代の出来事をおすすめします。小学校時代や中学校時代のエピソードはやや昔すぎるので避けるべきです。

理由・根拠として強力なのは、「具体的な実績名(表彰経験や大会での順位など)」と「数字」です。特に、数字は、「分かりやすさ」という点では非常に優れていますし、スペースも取りません。下記の2つの文章を比べてみると、どちらの方が説得力があるでしょうか。

  • 私は、学生時代に一人旅で多くの国を訪れました。
  • 私は、学生時代に一人旅で40ヶ国を訪れました。

「多くの国」では、5ヶ国なのか10ヶ国なのか40ヶ国なのかわかりません。しかし、数字を書くことで、はっきりと相手に伝えることができます。数字を入れることを意識することをおすすめします。

③企業で活かせる強みを伝える

最後には、改めて結論を書きましょう。ただ、冒頭と同じことを書くよりも、企業でどのように活かせるかを書いた方が好印象です。

締めくくり方は、「このようなことから、〇〇が私の強みです。」とまとめて、「インターンシップでは、△△という業務において、〇〇の強みを活かして、××(目標や抱負)と考えております。」というような流れにするとスムーズでしょう。

インターンシップの自己PR例文

私の強みは、初対面の人ともすぐに信頼関係を築くことができるコミュニケーション能力の高さです。

私は、これまでの学生時代で、30ヶ国を一人で旅してきました。旅行先では、初めて出会った人と積極的にコミュニケーションを取り、道中を共にするバックパッカー仲間ができたり、各国で友人の紹介で知り合った方々のお宅に宿泊させていただいたりしました。この経験から、年齢、人種を超えた多様な価値観の中でも良好な人間関係を築くことが得意になりました。

そして、良好な人間関係を築けるコミュニケーション能力は、インターンシップや社会人にとっても必要な能力だと思っています。

今回のインターンシップに参加することで、社会人としての基礎力をより磨き、一日でも早く貴社に貢献できるように頑張りたいと思います。

まとめ

インターンシップに参加するには、採用担当者の方に、インターンシップに対する意欲を伝える必要があります。そのためには、分かりやすく説得力のある自己PRが求められます。また、自己PRを作成するには、自己分析をし、自分の強みと弱みを把握する必要があります。インターンシップだけではなく、社会人になってからも自己PRは大切なことです。、継続的に自己PRを磨いていくことをおすすめします。

参考

ES例文付き!インターンシップ自己PRの書き方の基本|ゼロワンインターン

インターンシップに受かる!自己PRの書き方【例文付き】|ゼロワンインターン

【インターンシップの自己PRの書き方】ポイントや例文3選をご紹介|就活の未来

Stepで解説! 「自己分析」の方法|リクナビ就活準備ガイド

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