オーストラリア留学のメリット9選!デメリットや他の国との違いは?

世界中から多くの留学生を受け入れているオーストラリア。日本からも毎年多くの人がオーストラリアに留学しています。今回は、人気のオーストラリア留学のメリットについて他の国との比較を交えつつご紹介します。留学先を検討する際の参考になれば幸いです。

オーストラリア留学のメリット9選

それでは、オーストラリア留学のメリットを紹介していきます。

教育の質が高い

オーストラリアが世界中の留学生に選ばれる理由の一つが教育の質の高さです。世界の大学ランキングでは、毎年10校近くが200位以内にランクインしています。この数字は、オーストラリアの大学の数が40校ほどであることを考えると、非常に高い数字と言えるでしょう。

参考

World University Rankings 2020|Times Higher Education (THE)

留学生の受け入れ態勢が整っている

留学生の受け入れ態勢が整っていることもオーストラリア留学のメリットの一つです。留学生が質の高い教育を受けられるように法律が整備されています。

留学生からの評価も高く、オーストラリア政府が2012年に行った調査では、9割近くの留学生がオーストラリアでの学習体験に「満足している」あるいは「非常に満足している」と答えています。

参考

世界水準の教育|Study in Australia

留学先の選択肢が豊富

オーストラリアは留学先の選択肢が豊富です。語学学校、大学・大学院、専門学校、職業教育訓練校など、留学生が学べる教育機関の数は実に1,200以上。教育コースは22,000以上となっています。多くの選択肢の中から自分の目標に合った学校、教育コースを選ぶことが可能です。

多様なバックグラウンドを持つ人々と交流できる

移民を多く受け入れてきた歴史を持つオーストラリアは、さまざまな人種・民族によって構成される多民族国家です。海外にルーツを持つ人の数は人口のほぼ半数に上ります。

また、異なる国籍の人々が仕事や留学、観光などの目的で滞在しており、留学生活の中で多様なバックグラウンドを持つ人々と交流する機会もあるでしょう。異文化に触れるチャンスがたくさんあるというのはオーストラリア留学の大きな魅力です。

雄大な自然

オーストラリアといえば、エアーズロックやグレートバリアリーフ、ブルー・マウンテンズに代表される雄大な自然を思い浮かべる人が多いでしょう。留学中に観光する機会があれば、良い思い出になるはずです。

温暖な気候

地域によって違いはありますが、オーストラリアは1年を通して気温差が小さく、過ごしやすい気候です。なお、南半球に位置しているため、北半球の日本とは季節が逆になります。

良好な生活環境と魅力的な都市の多さ

オーストラリアの都市はイギリスのエコノミスト紙が発表している「世界の住みやすい都市ランキング(Global Liveability Index)」の常連です。2019年版では、2位にメルボルン、3位にシドニー、10位にアデレードとオーストラリアの3都市がランクインしています。これらの都市には留学生を受け入れている教育機関が多くあります。良好な生活環境の中で学べるというのは大きな魅力と言えるでしょう。

参考

Global Liveability Index|The Economist

治安の良さ

オーストラリアは治安が良いと言われています。世界各国の治安の良さを表す指標としては、エコノミスト紙が発表している「世界平和度指数」がよく参照されます。世界平和度指数レポート(Global Peace Index)2019によると、オーストラリアのランキングは調査対象の163ヶ国中13位です(日本は9位)。治安面では比較的安心できる順位と言えるでしょう。

ただし、窃盗などの軽犯罪は日本よりも頻繁に起きています。日本と同じ感覚では犯罪に巻き込まれる可能性があるので注意が必要です。

日本との時差が少ない

オーストラリアは東部、中央部、西部の3つのタイムゾーンに分かれています。日本との時差はサマータイム期間中を含めても最大で2時間。他の英語圏の国は、アメリカ(ニューヨーク)が14時間、カナダ(トロント)が14時間、イギリス(ロンドン)が9時間、ニュージーランドが4時間となっています。これらの国と比べても、日本とオーストラリアの時差がほとんどないことが分かるでしょう。日本への連絡時に時差を気にしなくて済むのは大きなメリットです。時差ぼけの心配もほとんどありません。

オーストラリア留学のデメリット

オーストラリア留学には何かデメリットはあるのでしょうか。

日本人が多い

オーストラリアには、日本からの留学生が多くいます。異国の地で日本語の通じる友人ができれば安心感を得られますし、緊急時に助けになってくれるかもしれません。しかし、母国語の通じる相手と一緒に過ごす時間が増えてしまうことは、英語の上達という観点からはデメリットになり得ます。英語力の向上を目的に留学するのであれば、英語を母国語とする現地の人や他の国からの留学生と積極的に交流するようにしましょう。

物価が高い

オーストラリアは日本よりも物価がかなり高いことで知られています。外食する場合には、ランチでも1,000円以上するのが当たり前です。留学費用を低く抑えるためには、なるべく自炊するなどの工夫が必要となるでしょう。

物価が高い一方で、オーストラリアは最低賃金が高く設定されており、2019年11月時点で19.49ドル(約1,460円)となっています。学生ビザであれば、留学生でも就労が許可されているので、アルバイトをして留学費用の足しにすることもできます。

参考

Minimum wages – Fact sheets|Fair Work Ombudsman

オーストラリア英語独特の発音

オージーイングリッシュとも呼ばれるオーストラリア英語は、独特の発音で知られています。聞き取りづらく感じる人もいるかもしれません。どうしてもアメリカ英語に近い発音を身につけたいと考える人にとっては、この点がデメリットになり得るでしょう。

ただし、英語のアクセントは国や地域によって千差万別です。多くの日本人が「標準的な英語」としてイメージするであろうアメリカ英語も、他の国・地域の人々からすればなまりの強いアクセントに感じられるものです。現代では第二言語として英語を話す人も増えており、さまざまな英語の発音を聞き取る力はこれまで以上に重要となっています。世界中から留学生が集まるオーストラリアでは、オージーイングリッシュを含む多様なアクセントに触れることができます。このことは、オーストラリア留学のデメリットではなくメリットと捉えることもできるでしょう。

オーストラリア留学はこんな人におすすめ

多くのメリットがあるオーストラリア留学ですが、特に以下のような人にはおすすめできます。

  • 日本から近い国に留学したい
  • 留学中に働きたい
  • フィリピン留学にも興味がある

順に見ていきましょう。

日本から近い国に留学したい

アメリカ、イギリス、カナダ、ニュージーランドなどの英語を第一言語とする国は日本からの飛行時間が軒並み10時間を超えます。一方、オーストラリアの主要都市へは日本から10時間以内に行くことができます。日本になるべく近い国に留学したい人にとって、オーストラリアはぴったりです。

日本(羽田または成田)からオーストラリアへの飛行時間

都市	飛行時間
ケアンズ	約7時間
ゴールドコースト	約8.5時間
シドニー	約9.5時間
メルボルン	10.5時間

参考

オーストラリアへの飛行時間|地球の歩き方

留学中に働きたい

英語を使って働くことに興味がある人にも、オーストラリアはおすすめです。先にも触れましたが、オーストラリアでは学生ビザでの就労が認められています。労働時間の上限は2週間で40時間、1ヶ月間で80時間。週5日働く場合は1日4時間の計算となります。留学中はあくまでも学業を優先することが大切ですが、現地で働くことは英語力の向上にもつながるでしょう。

フィリピン留学にも興味がある

近年、英語学習を目的とした留学先として人気を集めているのがフィリピンです。オーストラリアよりも留学費用が安く距離も近いことから日本からの留学生が急速に増えています。

留学エージェントの中には、フィリピンとオーストラリアの「2ヶ国留学」を提供している会社があります。フィリピンでのマンツーマンレッスンで英語の基礎を身につけてからオーストラリアへと渡るプログラムです。英語力の基本を身につけた状態でオーストラリア留学に臨めるので、留学中に受ける授業の理解度が増し、より効率的な学習が可能となります。

フィリピンとオーストラリアは距離的にも近いので、渡航にかかる費用と時間が抑えられるというメリットもあります。フィリピンを含めた2ヶ国留学を検討しているなら、オーストラリアとの組み合わせがおすすめです。

おわりに

オーストラリアは世界的に人気の留学先ですが、その理由には教育の質の高さ、整備された留学生の受け入れ態勢、教育機関・教育コースの選択肢の多さなどが挙げられます。良好な生活環境と雄大な自然、治安の良さも大きなポイントです。他の英語圏の国と比較して距離が近く、時差も少ないことから、日本から留学しやすい国の一つと言えます。オーストラリア専門の留学エージェントもありますから、まずは留学プランについて相談してみてはいかがでしょう。

参考

オーストラリアの教育|Study in Australia

なぜオーストラリア?|Study in Australia

オーストラリア情報|Study in Australia

オーストラリア留学の10のメリットとデメリット|海外留学のワールドアベニュー

オーストラリアの大学に行くべき7つの理由|オーストラリア留学センター(進学版)

© 株式会社SEKAISHA