シャバカ・ハッチングス、自身の名を冠したユニットから新ALリリース&新曲MV公開

© Tjaša Gnezda

テナー・サックス奏者、シャバカ・ハッチングス(キング・シャバカ)が、自身の名前を冠したユニット、シャバカ・アンド・ジ・アンセスターズから新アルバム『ウィー・アー・セント・ヒア・バイ・ヒストリー』を3月13日にリリースする。本日よりプレオーダーが開始され、同時に「ゴー・マイ・ハート、ゴー・トゥ・ヘヴン」の先行配信がスタート、同曲のMVも解禁となった。

本作は、2016年に結成されたシャバカ・アンド・ジ・アンセスターズの2作目となるアルバムで、インパルスからのリリースは今回が初めてとなり、ユニットとしてはメジャー・デビュー作。

前作『Wisdom of Elders』は、シャバカが敬愛していた南アフリカ系のジャズ・ミュージシャンたちとのセッション・ドキュメントとしてリリースされ、現在のジャズ・シーンに大きな衝撃をもたらした。以来、彼らはスピリチュアル・ジャズにおける最重要ユニットとして位置付けられている。前作に引き続き、本作にもトゥミ・モゴロシなどのアフリカにルーツを持つアーティスト達が参加しており、アフリカ文化と深く関連するアルバムに仕上がった。

本日公開となった「ゴー・マイ・ハート、ゴー・トゥ・ヘヴン」について、本ユニットでヴォーカルと作詞を担当したシヤボンガ・ムテンブは自身の父親がよく行っていた協会で流れていた音楽を思い出しながら作詞した言い、「アフリカの『hamba(ハンバ)』という言葉を繰り返しているけれど、これは『行く』という意味。自分がこの世界の様々なことに負けてしまって外に出たいと願うことは多いと思うけれど、暗闇は光や自分の心を呼び覚ますきっかけにもなる」と語っている。

同時に公開となったMVでは、口に黒いマスクをした女性たちがマスクを外し、不気味に笑い、踊る姿が描かれている。強烈なインパクトを残すこのMVに関してシャバカは「何世紀にもわたる西洋中心の拡張主義によって失われてきた命や文化があり、終末の時間は生ける煉獄として長い間、実際に存在し続けた。しかし、地球自身によってそういった社会システムの燃焼が開始されてしまった今、犠牲の祭壇に置かれるものは『死ぬべきもの』ではなく一体何になるのかを問いたかった」と語った。

シャバカは、本作を世界中を横断する「グリオ(※)」にしたいと話している。アルバムを通して、一つのストーリーとなっている構成で、楽曲ごとのタイトルや歌詞など細部まで注目したい一作となっている。

また、シャバカ・アンド・ジ・アンセスターズは2020年8月にブルーノートでの日本公演が決定しており、イギリス、アフリカ、アメリカ、そしてシャバカが生まれ育ったカリブのジャズが融合された最先端のジャズを披露する予定だ。詳細は追って発表される。

■商品情報

シャバカ・アンド・ジ・アンセスターズ 『ウィー・アー・セント・ヒア・バイ・ヒストリー』

発売日:2020年3月13日(金)

価格:2,860(税込)

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(※)「グリオ」とは西アフリカに古くから残る文化で文字を持たない文化の中で神話や歴史を詩や歌にして後世に歌い継いできたミュージシャンのことを指す。

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