「駅前ギョーザ」の鶴来が閉店

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閉店を惜しむ常連客らで賑わう鶴来の店内=1月31日、福井県福井市中央1丁目

 “駅前ギョーザ”として知られる福井県福井市中央1丁目の「鶴来(つるき)」が1月31日、閉店した。赤い看板を掲げて60年余。JR福井駅西口の歴史を知る名店が、常連客らに惜しまれながらのれんを下ろした。

 1955年、駅西口の一角で開店した。かりっとした厚めの皮と肉汁たっぷりの具が人気を集め、仕事帰りのサラリーマンらでにぎわった。区画整理に伴い2005年、現在の南通り沿いに移転した。

 店を切り盛りする2代目の東野克美さんが70歳を迎え、「一つの区切り」として店をたたむことを決めた。閉店の情報が広がりここ数日は常連客らが押し寄せた。最終日の31日も、開店2時間前の午後3時ごろに人が並び始め、開店時は約50人に増えた。

 20代から訪れていたという坂井市の男性(78)は「片町で飲んだ帰りにお土産でよくギョーザを買っていた」と振り返った。福井市の男性(64)は「駅前がどんどん変わっていく。鶴来の赤い看板が見られなくなるのは寂しい」と惜しんでいた。