通算344本塁打、球宴3度出場のグランダーソンが現役引退

日本時間2月1日、7球団で合計16シーズンにわたって活躍し、オールスター・ゲーム選出3度、2012年シルバースラッガー賞など輝かしい実績を残した38歳のカーティス・グランダーソンが現役引退を表明した。グランダーソンはフィールド上での活躍はもちろん、フィールド外でも積極的に社会貢献活動を行っていることで知られており、2016年にロベルト・クレメンテ賞を受賞したほか、メジャーリーグ選手会が選出するマービン・ミラー賞を4度も受賞。球界を代表する人格者として多くの人々に愛された名選手だった。

グランダーソンは現役引退を表明した自身のツイートのなかで「僕が『ホーム』と呼ぶ機会をくれたすべてのチームとすべての街に心から感謝している。デトロイト、ニューヨーク(ブロンクスとクイーンズの両方)、ロサンゼルス、トロント、ミルウォーキー、マイアミ、そしてもちろん僕のホームタウンであるシカゴだ」と記し、自身がプレイしてきた7つの球団とそのホームタウンへの感謝を述べた。

通算2057試合に出場したグランダーソンは、1800安打、344本塁打、153盗塁、937打点、1217得点を積み上げ、通算95三塁打は現役引退を表明した時点で現役最多の数字。ポストシーズンには8度出場し、タイガース時代の2006年とメッツ時代の2015年にはワールドシリーズの舞台も経験したが、チャンピオンリングを手に入れることはできなかった。

グランダーソンのベストシーズンはタイガース時代の2007年とヤンキース時代の2011年だろう。2007年は打率.302、23本塁打、26盗塁の好成績をマークしただけでなく、両リーグ最多となる23本の三塁打を放った。2011年は41本塁打、119打点、25盗塁の活躍を見せて打点王のタイトルを獲得し、136得点は両リーグ最多。アメリカン・リーグのMVP投票では4位にランクインした。

マーリンズでプレイした昨季は、前年を上回る138試合に出場したものの、打率.183、12本塁打、34打点、0盗塁、OPS.637と力の衰えは明白。球界を代表する人格者は自身の限界までプレイを続け、ユニフォームを脱ぐことを決断した。

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